ニュース

ジャイアンツ戦勝利も「浮かれるつもりはない」とカウボーイズQBプレスコット

2024年09月28日(土) 22:53


ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Bryan Woolston】

またしても、ダラス・カウボーイズにとってはニューヨーク・ジャイアンツがチームの不調を癒やす特効薬であることが証明された。

短い準備期間とホームでの連敗に伴う不安に対処していたクオーターバック(QB)ダック・プレスコットとカウボーイズは現地26日(木)に行われたジャイアンツ戦を20対15で終えて勝利街道に復帰。

プレスコットはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区ライバルであるジャイアンツを破ったことについて「間違いなく大きな勝利だ」と語り、こう続けた。「2連敗、特にホームでの敗北の後に、敵地での今季初の同地区対決だった。同地区ライバルを相手に勝利をつかみ取るのはいつも厳しいし、今回は長い週末を前にしたアウェーゲームだったから、さらに良い気分になれた」

今回の試合結果により、カウボーイズはこの一方的なライバル関係において直近15試合中14勝目を挙げ、プレスコット自身も先発QBとしてジャイアンツを相手に13連勝を達成している。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、これは1950年以降、単一の対戦相手に対するクオーターバックの連勝記録として2番目に長いという。

今回のジャイアンツ戦で素晴らしい活躍を見せたプレスコットは、パス27回中22回を成功させて221ヤードを記録したほか、ランニングバック(RB)リコ・ドウデルとワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムへのタッチダウンパスを通し、パサーレーティング125.5をマーク。

ただ、勝ったとはいえ、それは芸術的とは言い難いものだった。

プレスコットがラムに通した55ヤードのタッチダウンパスはオフェンスに火をつけるかのように見えたものの、前半残り9分16秒のこの得点がカウボーイズにとってこの試合で最後のエンドゾーン到達となった。

そのため、木曜日の勝利は何よりもほっとするものであったと同時に、この先に多くの仕事が待ち受けていることを示唆しているとも言える。

プレスコットは「結局のところ、さっきも言ったように、過去2週間の2度の敗北の後でも、これはプロセスなんだ。だから、俺たちは満足するつもりはないし、今夜成し遂げたことに浮かれるつもりはない。大事なのは、すべての局面でどう改善できるかを考えていくことだ。ただ、勝った後の方がそれをやるのはずっと楽だね」とコメント。

ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーも同じ思いを抱いていた。すなわち、カウボーイズには勝利が必要だったし、それを手にして喜んでいるが、まだ改善しなければならないというものだ。

マッカーシーHCは「勝利は常に素晴らしいものだ。特にアウェーでの勝利は最高だ。アウェーゲームはより厳しくなるからね。今夜の試合で素晴らしい成果を上げたが、これで4週連続でまだまだやるべき仕事がたくさんあると実感している気がする」と述べた。

その仕事はシーズン第5週のピッツバーグ・スティーラーズ戦に向けた準備を含むだろう。カウボーイズはより手強いディフェンスとの対戦が予想されており、オフェンスは木曜日の試合の後半のようにキッカー(K)ブランドン・オーブリーのフィールドゴールだけに頼るわけにはいかないことを、プレスコットは理解している。

そんなプレスコットはジャイアンツ戦を振り返って、こうつけ加えた。

「俺たちの望むような形で終わらなかったし、自分たちの基準にも達していなかった。ディフェンスに任せる形になったけど、彼らが最後までやり遂げてくれて、タッチダウンを許さなかったことは称賛に値するよ。ただ、俺たちオフェンスはもっといい形で終わらせることができたし、今夜よりももっとたくさんのタッチダウンを決められる。だから、自分たちを見つめ直して、それをやり遂げないといけない」

【KO】