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バッカニアーズQBメイフィールドがトム・ブレイディに関する発言を釈明

2024年09月30日(月) 12:50


タンパベイ・バッカニアーズのベイカー・メイフィールドとトム・ブレイディ【Kevin Sabitus via AP】

タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドは現地29日(日)に33対16で圧勝したフィラデルフィア・イーグルス戦で3回のタッチダウンを決め、バッカニアーズでの在籍期間をより一層印象的なものにした。

今回の試合は、フランチャイズがメイフィールドの加入によってトム・ブレイディ時代からの移行をいかにスムーズに進められたかを示す、新たな例となっている。メイフィールドは2週間前にポッドキャスト『Casa de Klub(カサ・デ・クラブ)』に出演した際、ブレイディの存在が“緊張感のある環境”を生んでいたとし、自分は“あまり楽しめていなかった選手たちのために、フットボールに楽しさを取り戻すために”獲得されたのだと話していた。

その発言により、タンパで日曜日に行われた試合は、ブレイディが『FOX』で実況解説を行うことも相まって、興味深いものとなった。当然のごとく放送中にメイフィールドの発言について質問されたブレイディは、NFL史上最も輝かしいキャリアで7つのスーパーボウルリングを獲得したメンタリティについて話している。

『ESPN』によると、ブレイディは放送ブースで「ストレスなのは、スーパーボウルリングを持っていないことだと思っていた」と語り、こう続けた。

「つまり、毎日の仕事にチャンピオンの心構えで臨んでいた。ここは保育園じゃない。楽しいことがしたかったら、子どもたちとディズニーランドに行くよ。このゲームには取り組む方法があって、それにはコンフォートゾーンを抜け出すようお互いに刺激し合うための正しい心構えが必要だ。素晴らしいチームメイトはそうする。自分には(ロブ)グロンコウスキーや(マイク)エバンスのような選手がいたし、僕たちには高い期待がかかっていた。フィールドに出て、結果を残さないといけなかった」

試合に勝利した後、自身の発言の意図を明確にしたいと望んでいたメイフィールドは、将来の殿堂入りが確実視されているブレイディに対して無礼なことを言いたかったわけではないと釈明した。

チーム公式記録によると、メイフィールドは「多くの部分が文脈から切り離されていたと思う」と語ったという。

「決して個人的なことではなかった。それは単に彼が選手たちに求めていたことで、それがトム・ブレイディのオーラだ。それは、彼がここにチャンピオンシップをもたらすためにやっていたことだ。個人的なことではないけど、そうだな、試合前に話をしたんだ。彼は間違いなく俺のことを思って喜んでくれているし、みんなのことも知っている。俺がマイク(エバンス)やクリス(ゴッドウィン)に投げるのをどれだけ楽しんでいるかを分かってくれている。彼も同じことを経験したからね。同じ経験について彼のような人と話せるのは楽しい」

ブレイディが実況中に話した内容を試合後に知ったメイフィールドは、ブレイディの発言を面白いと感じつつも、自身の考えは変わらないと主張した。

「すでに言ったように、多くのことが文脈から外れて伝わってしまった」とメイフィールドはコメント。

「彼は自分のやり方で成功を収めたからこそ、7つのリングを手に入れた。これ以上言うことはない」

どのようなドラマがあったとしても、ブレイディは放送中にメイフィールドのパフォーマンスを何度も称賛している。パスを47回中30回成功させて347ヤードを記録し、最初の3回の攻撃でタッチダウン(パス2回、ラン1回)を決めて試合序盤に大きなリードをもたらしたメイフィールドは、4クオーターを通して実りある攻撃をスムーズに展開し続けた。

それは、昨シーズンに1年契約でメイフィールドにチャンスを与えて以来、バッカニアーズを包み込んでいる興奮を示す試合となった。バッカニアーズは昨季にチームをプレーオフ進出に導き、プロボウルに選出されたメイフィールドに報いるべく、3年1億1,500万ドル(約163億7,594万円)の契約を結んでいる。

日曜日、メイフィールドとバッカニアーズで最後にスーパーボウルチャンピオンになったQBの名前が偶然にも同じ文脈で語られた。彼らはこれがその最後の機会にならないことを願っているに違いない。

【RA】