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トレードの憶測について語るドルフィンズWRヒル、「ここで過ごすのが好き」

2024年10月03日(木) 13:17


マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【AP Photo/Doug Murray】

突然、そして急速に、注目のワイドレシーバー(WR)がトレードされるのではないかという憶測が飛び交うシーズンがやってきた。

デイバント・アダムスは現地9月30日(月)に、移籍を望んでいることをラスベガス・レイダースに伝えた。

ディオンテ・ジョンソンはカロライナ・パンサーズから移籍するとのうわさを無視している。

マイアミ・ドルフィンズのスピードスターであるタイリーク・ヒルは、自身に関するトレードの憶測があることに驚いており、2024年シーズンは苦戦を強いられているものの、サウスビーチでの活動に満足していることを水曜日に明らかにした。

トレードのうわさに自分の名前が挙がっていることについて尋ねられたヒルは「本当に?」と聞き返している。

ドルフィンズでの現状に満足していると明言したヒルは、ロッカールームで報道陣に次のように語った。

「分かるだろ? 俺はただ、今ここ、この瞬間に集中している。ここには素晴らしいチームがあって、その一員でいたいと思っている」

アダムスやジョンソンと同様に、ヒルもトレードで現在のロースターに加わった選手だ。

2022年シーズン開幕前のトレードでカンザスシティ・チーフスからドルフィンズに移籍したヒルは、マイアミで過ごしたこれまでのシーズンでいずれもプロボウルに選出されている。しかし、チーフスがヒルの退団後に2年連続でスーパーボウル制覇を成し遂げているのに対し、ドルフィンズはプレーオフに進出しながらも、初戦で敗退してきた。

今夏に昇給を実現させたヒルは、厳しい滑り出しを冷静に受け止めている。

現在1勝3敗のドルフィンズは、これまでの4試合で一度もリードを奪えていない。その間、ヒルもレシーブ17回で217ヤード、タッチダウン1回という数字にとどまっている。キャリアを通して200ヤード以上を記録した試合が3試合あったことを踏まえると、この数字は物足りないと言えよう。

それでも、ヒルは今すぐマイアミを離れたいという意向を示していない。とはいえ、NFLの仕組みをよく理解しているヒルはこう話している。

「ここには素晴らしい環境があって、家族も気に入っているし、俺自身も楽しんでいる。天候も素晴らしいし、ファンも最高だ。つまり、ここは本当に素晴らしい場所だ。もちろん、親からはコントロールできることをコントロールしろと教えられてきた。自分でコントロールできることは限られている。そうは言っても、NFLがビジネスであることは周知の事実だ。なるようにしかならないけど、これからもここにいたいし、ここで過ごすのが好きだ。みんなのことも大好きだ」

【RA】