チーフスWRライスが膝の重症度を判断するために手術へ
2024年10月06日(日) 12:22情報筋の話によると、カンザスシティ・チーフスのスターワイドレシーバー(WR)ラシー・ライスが今週初めに著名な膝の専門医であるダン・クーパー医師の診察を受け、膝の損傷を特定するために関節鏡手術を受ける予定だという。ライスが今季中に再びプレーできるかどうかをチーフスが知るのはその後になる。
現時点では、キャリア2年目のライスが今季中に復帰する可能性はほとんどないようだ。チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは先週、“さらなる検査”を行うと述べ、ダラスを拠点とし、ダラス・カウボーイズのチームドクターでもある、信頼のおけるクーパー医師からさらなる情報が得られるだろうと語っていた。
リードHCは先週に「彼のためにも、最善の結果が得られることを心から願っているが、どうなるか見ていくしかない」と述べている。
NFL屈指の若手レシーバーの1人として頭角を現しているライスにとって、最初に懸念されたのは、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂のような、シーズン終了につながるケガだった。ライスはインターセプトされたプレーでタックルを試みようとしたクオーターバック(QB)パトリック・マホームズに衝突された際に、膝が過度に伸びたことで負傷。ライスは先週、故障者リザーブ(IR)に登録され、少なくとも4試合の欠場を余儀なくされることになったが、欠場期間はそれ以上になるだろう。
しかし、その期間がどれくらいになるかは、クーパー医師の診断結果次第だ。
情報筋によると、検査後に考えられるシナリオは以下の通りとのこと。
◆PCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)とLCL(外側側副靭帯/がいそくそくふくじんたい)の損傷は明らかになるが、ACLの損傷は見られない。
◆ACLに完全な再建手術が必要なほどの損傷が認められ、支持靭帯にも損傷が見られる。
◆関節鏡手術で支持靭帯の限定的な損傷のみが明らかになり、手術は必要ない。
それぞれのシナリオで回復にかかる期間は大きく異なり、大手術が行われた場合は9カ月程度、ACLが無事で他に損傷がある場合は4カ月から6カ月程度、膝が強く安定している場合(これが最良のケース)は4週間から6週間程度で回復すると見込まれている。
とはいえ、現時点で正確な回復時期を把握することはできない。4週間から6週間で回復するという結果が得られる可能性は低いが、ゼロではないと言えよう。
ライスが今季の残る試合を欠場することになれば、チーフスはワイドレシーバーを獲得するために、複数の選択肢があるトレード市場に目を向けるかもしれない。チーフスがレイダースのWRデイバント・アダムスを獲得することはないだろう。しかし、テネシー・タイタンズと契約する前にチーフスと話し合いを進めていたWRディアンドレ・ホプキンスは、トレード期限を迎える際にチームが苦戦していれば、その選択肢になる可能性がある。トレード候補となりうるレシーバーは他にもいるが、焦点となっているのは基本給がそれほど高くない選手だ。
今のところ、チーフスは現地7日(月)夜に臨むニューオーリンズ・セインツ戦でロースターに登録している選手を起用し、その後のバイウイークを利用して必要なものを見極めるつもりのようだ。
チーフスのサラリーキャップには現時点で約1,500万ドル(約22億3,088万円)の余裕があるものの、その大部分はコーナーバック(CB)トレント・マクダフィーやガード(G)トレイ・スミス、ディフェンシブエンド(DE)ジョージ・カーラフティスといった選手との大型契約に備えて、来年に繰り越すことが計画されている。
【RA】