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カーディナルス戦での敗北を受け「ものすごく不満」と49ersのシャナハンHC

2024年10月08日(火) 11:47


サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハン【Ryan Kang via AP】

サンフランシスコ・49ersはこの3週間で2度目となる、第4クオーターでの悲惨な失速を経験した。

現地6日(日)、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハン率いる49ersは13点差でハーフタイムを迎え、第4クオーターでも10点差を保っていたにもかかわらず、24対23でアリゾナ・カーディナルスに敗れている。それは、第3クオーターの時点で14点差をつけながらも、ショーン・マクベイHC率いるロサンゼルス・ラムズに逆転負けした2週間後の出来事だった。

地区ライバルとの2戦を落としたことで、49ersの戦績は2勝3敗と厳しいものになっている。

リードを守りきれなかったことについてシャナハンHCは「ものすごく不満だ」と述べた。

「それは決して手放すべきではない。私の考えでは、常にターンオーバーに帰着することになる。ターンオーバーを克服するためにできることは他にもある。昨晩話した通り、この試合のカギはターンオーバーになるだろうと思っていたが、まさに前半はその通りだった。大きなアドバンテージを得ていたのに、後半にはそれがひっくり返ってしまった。勝つためにやっていたはずなのに」

今回の敗北には、ラムズ戦と同様の特徴――ターンオーバー、ディフェンスのミス、タックルの失敗、そして勝負を決めるチャンスを逃すこと――があったと言えよう。

キッカー(K)ジェイク・ムーディが試合中に足首を負傷したことで、長いフィールドゴールでリードを広げるチャンスを逃した49ersは、レッドゾーンでも苦戦も強いられ、レッドゾーンでのプレーで6回中1回しかタッチダウンを決められなかった。NFL屈指のレッドゾーンの脅威であるランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーを欠いていることは痛手だが、チームがシーズン序盤に苦戦している原因はそれだけではない。

シャナハンHCはレッドゾーンでの苦戦について「先週にずっと言っていたことと同じだが、あまり良い状態ではない。今日の試合が始まる前は中間ぐらいの成績だったが、今日でさらに悪化してしまった」と話している。

日曜日、49ersは後半に得点を挙げられず、クオーターバック(QB)ブロック・パーディーが先発した試合で初めて後半が無得点の試合となった。

フィールドゴールをブロックした際にリターンタッチダウンに成功し、ディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサのインターセプトが短距離のフィールドゴールにつながったことで、23対10でハーフタイムを迎えたもの、それ以降は点数を伸ばせなかった49ers。試合終盤には守備陣がRBジェームズ・コナーやQBカイラー・マレーなど、勢いに乗るカーディナルス攻撃陣を止めることができなかった。

ボサは「かなりシンプルだ。NFLでは、ターンオーバーを喫し、補完的なフットボールができなければ勝てない」とコメント。

「カイルが指揮を執るようになってから、この組織は勝つ方法を見出してきた。選手の実力とか、オフェンスの爆発力、ディフェンスの優秀さは関係ない。NFLでは、ターンオーバーを喫して、重要な場面でディフェンスがそれを相手に強いることができなかったら、負けることになる。このチームに対する自信を失ったわけじゃない。始まったばかりだし、まだまだ道は長い。もっと厳しい状況を経験してきたし、うまく対応できると思う」

日曜日に行われた試合で敗れた49ersとシアトル・シーホークス(3勝2敗)は、ショートウイークを経てサーズデーナイトフットボールでNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区首位の座をかけて激突する。

ボサは「今回の試合から切り替える必要があると思う」と語り、「起こったことと負けた理由はかなりはっきりしている。木曜日の試合が逆に良い機会になると思う」と続けた。

【RA】