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「責任は私にある」と試合終盤の失策を認めるビルズHCマクダーモット

2024年10月08日(火) 13:03


バッファロー・ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモット【AP Photo/Stephanie Scarbrough】

バッファロー・ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットは、現地6日(日)に敵地で23対20の敗北を喫したヒューストン・テキサンズ戦での試合運びを巡り、厳しい批判にさらされている。

試合の大半でテキサンズに主導権を握られていたものの、ビルズは粘り強く巻き返しを図り、20対20の同点に持ち込んだ。試合終盤にテキサンズにパントを強いると、残り32秒でビルズは自陣3ヤードから攻撃を再開。この日は地上戦が成果を挙げており、さらにクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンがキャリア最低のパス成績だったにもかかわらず、ビルズは3回連続でパスを選んだ。その結果、残り7秒でパントにより再びテキサンズにボールを渡すことになった。

その直後、テキサンズQBのC.J.ストラウドがパスを成功させ、キッカー(K)ケイミ・フェアバリンが試合終了間際に59ヤードの決勝フィールドゴールを決めた。

距離を稼がなければならない場面で、パスを選んだことを批判されているマクダーモットHCは、テキサンズが3回のタイムアウトを保持していたことがその判断の背景にあったと説明している。

「難しい局面で相手は3つのタイムアウトを持っていたし、優れたフィールドゴールキッカーもいる。われわれは時間を使ってファーストダウンを獲得しなければならなかったが、それができなかった。責任は私にある」とマクダーモットHCは語った。

ビルズが3回のランで相手にタイムアウトを使わせたところで、結果は同じだったかもしれない。しかしながら、アレンがこの試合でキャリア最低のパス成功率30%(30回中9回成功)を記録するなど、オフェンス全体が終始苦戦している中で、3回ともパスを選んだことはさらに驚きだった。

マクダーモットHCは、テキサンズが3つのタイムアウトを持っていたことにこだわった。

「自陣奥深くに追い込まれていて、彼らには3つのタイムアウトがある状況だった。それに、相手には非常に強力なフィールドゴールキッカーがいる」とマクダーモットHCは述べている。

「3回連続でランを選んだとしても、1プレーごとに6秒ずつ消費して、結局同じような状況になっていたかもしれない。いずれにしても、私を筆頭に、自分たちがもっと良いプレーをしなければならない」

少なくとも3回ともランを選んでいれば、テキサンズにタイムアウトをすべて使わせることができ、ストラウドの5ヤードパスからフェアバリンのフィールドゴールまでのプレーはそう簡単にはいかなかったかもしれない。

攻撃コーディネーター(OC)ジョー・ブレイディが3回のパスを選んだことに賛成だったかと尋ねられたマクダーモットHCは、「その話には触れない。それは今の段階で重要ではない」と答えている。

「全体として責任は私にある。われわれはもっと良いプレーをしなければならないし、私自身があの状況でもっと良い決断をすべきだった」

アレンにランプレーをさせるか、せめて自らの足を使う選択肢を与えていれば、15ヤード以上をパス3回で稼ごうとするよりはましな結果になっていたかもしれない。

「ジョシュにボールを持たせるのは大好きだ」とマクダーモットHCは述べている。

「あの場面では効率的な攻撃が正しいアプローチだったが、私はそれを実行させることができなかった。この失敗から学ぶしかない。繰り返しになるが、難しい状況だった。相手にはタイムアウトが3回残っていたし、強力なキッカーもいた。そのことばかりを考えていた。いま振り返ると、最初のプレーでランを試してみて、そこから状況を見極めるべきだった。どっちにしても、相手にチャンスを与えないようにボールを進めなければならかった。これらの状況の責任はすべて私にある」

正直なところ、この試合でのビルズオフェンスの内容を考えると、試合終盤まで競っていたこと自体が信じがたい。総獲得ヤードでテキサンズが425ヤードだったのに対し、ビルズは276ヤードにとどまった。もし第4クオーターにストラウドが2度もターンオーバーを喫していなければ、ビルズは10点差で敗れていた可能性が高い。それだけに、適切な試合運びさえできていれば、オーバータイムに持ち込み、敵地で勝利を狙えたかもしれないという悔いが残る。

「われわれは引き離された状況から巻き返した。特にディフェンスの若い選手たちは奮闘してくれて、3つのフェーズすべてで全力を尽くしてくれた」とマクダーモットHCはコメント。

「NFLの試合は僅差の戦いが多い。われわれは引き続き改善に取り組み、何人かの選手は健康を取り戻さなければならない。それが助けになるとは思うが、それは言い訳にはならない。こういう状況でも勝てる方法を見つける必要がある」

【R】