新しいレシーバーとの連携に苦戦するビルズQBアレン、「自分がもっと良くならないと」
2024年10月11日(金) 15:43シーズン第5週でヒューストン・テキサンズに敗れ、パス30回中9回しか成功させられなかったクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンは、バッファロー・ビルズの不振を自分の責任だとしている。
ビルズにとって2連敗目となったこの試合は、終盤の展開が原因で前週の大敗以上に周囲の苛立ちを招くこととなった。試合終了まで1分を切った場面で、アレンは3回連続でパスを失敗。その結果、テキサンズが攻撃権を手にし、フィールドゴールレンジまでボールを進め、最後は決勝点となるキックを決めている。
この采配には多くの批判が寄せられたものの、詳細に分析すると、問題は意思決定の悪さではなく、実行力の欠如にあったと言える。アレン自身もその見解に同意している。
現地9日(水)、アレンは『Associated Press(AP通信)』に対して「(ショーン・マクダーモット)ヘッドコーチには絶対的な信頼を置いている」と語った。
「あの状況でコーチがどれほど自分を信頼してくれていたかがわかる。だからこそ、それに応える方法を見つけなければならない」
ここ2週間にわたってビルズのパフォーマンスを阻んでいる要因は、連携の不足にあるのかもしれない。特にテキサンズ戦の最終ポゼッションでその問題が顕著だった。アレンは新加入のワイドレシーバー(WR)マック・ホリンズと協調できていない様子で、アレンのパスは狙いとは逆側のホリンズの肩に届き、結果的にインコンプリートに終わった(ホリンズはこの日4度目のターゲットでようやくパスをキャッチしている)。その前のプレーでは、テキサンズの新人コーナーバック(CB)カマリ・ラシターに完全にマークされていたルーキーWRのキオン・コールマンにパスを投じる隙が見つけられず、さらにサードダウンではフィールド中央で空いていたもう1人の新加入選手、WRカーティス・サミュエルを狙うも、パスは届かず、ビルズはパントを強いられた。
新しいチームメイトとの連携について尋ねられたアレンは、「全員を把握するのは難しい」と認めつつも、「彼らには信頼を置いている」とつけ加えた。残念ながら結果は伴っていない。
当然のことながら、アレンは自らに責任があることを認めた。
「自分がもっと良くならないとダメだ。全員としっかり意思疎通を図ることが何より重要だ。それはクオーターバックがリードする部分だから、自分の責任だ」
一方で、ビルズの施設内でアレンを責める者は誰もいない。タイトエンド(TE)ドーソン・ノックスは、アレンがリーダーとして負う責任に対し、不公平な見方がされていると躊躇なく擁護した。
「彼はこの街全体の期待を背負っていて、負けた時の責任がすべて彼にのしかかる。でも、それは本来チーム全体の責任だ」とノックスは述べている。
シーズンはまだ第6週を迎えたばかりで、ビルズには修正の時間が十分に残されている。とはいえ、今のチームは、わずか2週間前に全国放送されたジャクソンビル・ジャガーズ戦で圧倒的な力を見せつけた姿からはほど遠い。
それでも、NFLシーズンは長く、攻撃コーディネーター(OC)ジョー・ブレイディも「今のチームを信じている」とコメントしている。
「まだ最悪の事態にはなっていない」とブレイディは言う。
これからの数週で最悪の事態を避けられるかどうかは、アレンにかかっているかもしれない。その答えは、まずはマンデーナイトに行われるニューヨーク・ジェッツ戦でそれが試されることになるだろう。
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