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ビルズが大型トレードでブラウンズWRクーパーを獲得

2024年10月16日(水) 10:00


クリーブランド・ブラウンズのアマリ・クーパー【Cooper Neill via AP】

現地15日(火)、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区でまたしても大型トレードが成立した。

バッファロー・ビルズがクリーブランド・ブラウンズとのトレードでワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーを獲得したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じている。

その後、両チームがこのトレードを正式に発表。ブラウンズはビルズから2025年ドラフト3巡目指名権および2026年ドラフト7巡目指名権を受け取る代わりに、クーパーおよび2025年ドラフト6巡目指名権(獲得元はデトロイト・ライオンズ)を手渡している。

このトレードは、ニューヨーク・ジェッツがオールプロに選出された経歴を持つクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースと再会させるべく、ラスベガス・レイダースのワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスを獲得したトレードに次いで、火曜日に成立した2つ目の大型トレードとなった。

ブラウンズがWRブランドン・アイユークの獲得についてサンフランシスコ・49ersと話し合いを行なっていたオフシーズンから、トレードのうわさが流れていたクーパー。そのトレードは実現しなかったが、クーパーの名前はそれ以降もトレードの話題に上り続けていた。ブラウンズが夏にクーパーを手放すつもりだったとすれば、1勝5敗のスタートを切った後にトレードに出すのはなおさら自然なことだ。

ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーは火曜日に声明で「アマリが在籍していた2シーズン以上にわたり、ハードワークを重ね、プロフェッショナルとして活躍し、フィールドで貢献してくれたことに感謝している」と述べている。

「彼は私たちと共に多くの印象的な瞬間を創り出し、2023年のプレーオフチームにおける重要な一員となってくれた。NFLキャリアを続けるにあたり、彼のバッファローでの活躍を祈っている」

ブラウンズはアイユークのトレードによって若く才能のあるレシーバーを獲得するつもりだったが、火曜日のトレードはブラウンズが新たな局面に入っていることを示している。オフシーズンにデンバー・ブロンコスとのトレードで獲得されたジェリー・ジューディはWR1となり、エライジャ・ムーアの役割も増える見込みだ。また、今後はタイトエンド(TE)のデイビッド・ジョクやジョーダン・エイキンスへの依存がさらに強まることが予想される。

キャリアを通して3度のトレードを経験しているクーパーは今シーズン、満足のいくプレーができておらず、その成績はキャッチ24回で250ヤード、タッチダウン2回にとどまっている。ブラウンズのパス攻撃全体が苦戦している中で、トップレベルのターゲットであるクーパーとQBデショーン・ワトソンの間ではコミュニケーションミスが頻発していた。

エリー湖沿いを北上してバッファローに移れば、クーパーは新鮮な空気を得られるかもしれない。

5度のプロボウル選出経験を持ち、絶好調なときはスクリメージラインから瞬時にフリーになり、フィールドを広げ、重要なキャッチを決める能力を発揮できるクーパーは、QBジョシュ・アレンにとって真のナンバー1ターゲットになるだろう。クーパーの加入によって、他のワイドレシーバーたちはより適した役割に配置されるはずだ。カリル・シャキールはスロットからプレーし、新人のキーオン・コールマンからはすべてのダウンで主力になるというプレッシャーが軽減されるだろう。

ラポポートによると、ビルズは火曜日にベテランWRマルケス・バルデス・スカントリングを放出したとのこと。バルデス・スカントリングは今シーズン、6試合に出場してレシーブ2回で26ヤードという数字にとどまっていた。

ブラウンズが3月にクーパーの2,000万ドル(約29億8,222万円)の報酬のうち1,879万ドル(約28億0,180万円)をサインボーナスに変換したことで、ビルズが負担するのは80万6,667ドル(約1億2,028万円)のみとなる。ビルズは複数のレシーバーを試しながら適任者を見極めたいと願いながらシーズン開幕を迎えた。確固たるターゲットがいない状態で6週間を戦い抜いた後、ブランドン・ビーンGMはチームに変化をもたらす可能性のある選手を獲得している。

月曜夜の試合を経て、2勝4敗となったジェッツはAFC東地区の優勝争いに再び食い込むべくアダムスを手に入れた。それに対してビルズはクーパーの獲得で対抗している。

【RA】