ニュース

DEハッチンソンの負傷後もトレードを“急いでいる”わけではないとライオンズHCキャンベル

2024年10月17日(木) 11:25


デトロイト・ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベル【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

ディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンがシーズン終了につながるケガに見舞われたことで、デトロイト・ライオンズにとってはシーズン中にエッジラッシャーを補強することが大きな課題となっている。

ハッチンソンの離脱による影響は大きいにもかかわらず、ヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルはライオンズが急いでトレードをすることはないと繰り返し主張した。

現地16日(水)、キャンベルHCは「いいか、私たちはどんなことにも前向きだ」と報道陣に語っている。

「ブラッド(ホームズ、ジェネラルマネジャー/GM)はその準備を進めているが、急ぐつもりはない。ブラッドもスタッフも下調べをしている。すべての選択肢を検討しているが、動きに出るために動くわけではない。正しい判断でなければならないし、適切な選手を選ぶ必要がある。すべてがうまくかみ合わなければならないのだ」

ハッチンソンが日曜日に脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)を骨折してから、キャンベルHCは同様の主張を続けている。

実際、試合の流れを変えるようなエッジラッシャーが市場に出てくることはめったにない。キャンベルHCはそれを理解している。

キャンベルHCは水曜日に「いいか、ブラッドは誰かを獲得するために何が必要かをよく理解している」と語り、こう続けた。

「私はそれに関してすべてを知っているわけではないが、非常に生産的で、身長が6フィート6インチ(約198cm)、体重が285ポンド(約129kg)で、4.4秒で走り、35インチ(約89cm)の腕を持つ選手が、簡単に手に入るものではないということは十分に理解している。その選手を獲得するためにハッチをトレードしたいと思うか? 確かに、トレードの価値もそうだし、契約のことも考える必要がある。それが私たちの将来や、これから契約しようとしている選手に影響を与えるのかもね」

ラスベガス・レイダースのオーナーであるマーク・デイビスはすでに、イースタンミシガン大学出身のマックス・クロスビーと決別するといううわさを否定している。クリーブランド・ブラウンズは選手を手放すモードに入っているかもしれないが、マイルズ・ギャレットは検討対象にすべきではない(ザダリアス・スミスは選択肢となりうる)。シンシナティ・ベンガルズがトレイ・ヘンドリックソン――キャンベルと守備コーディネーター(DC)アーロン・グレンがニューオーリンズ・セインツのスタッフを務めていたときにそこに所属していた――を手放す可能性は低そうだ。また、ニューヨーク・ジェッツがハサン・レディックをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のチームにトレードするとなると、さらに多くのコストがかかると言われている。

スーパーボウル出場の可能性がある中、ホームズGMは確実に他チームに連絡をとりつつ、11月5日(火)のトレード期限までにプロボウル級の選手を獲得するチャンスを模索しているはずだが、それが実現する可能性は低そうだ。

より控えめな動きとして、カロライナ・パンサーズのジェイデビオン・クロウニーを獲得する可能性も考えられるが、ハッチンソンが発揮してきた生産性を1つの動きだけで補うことは難しいだろう。だからこそ、その負傷は日曜日に無敗のミネソタ・バイキングスと対戦するライオンズにとって痛手となっているのだ。そのポジションの需要はシーズン開幕から6週間を経てさらに高まっている。

【RA】