タイタンズが元オールプロのSジャマール・アダムスをリリース
2024年10月18日(金) 09:48元オールプロの選手が、10月半ばにフリーエージェントになる。
セーフティ(S)ジャマール・アダムスが現地17日(木)にテネシー・タイタンズにリリースを要請し、それが認められたと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが情報筋の話を元に伝えている。最初にこのニュースを報じたのは『ESPN』だった。
チームも後に、アダムスのリリースについて正式に発表した。
アダムスはタイタンズでの初年度である今季に、3試合にしか出場しておらず、守備スナップの20回に参加してタックル4回をマークした。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』がこれらのスナップ20回によってアダムスに下した評価はカットされるだけのものであり、グレードは49.8、カバレッジグレード(カバレッジスナップは6回)は37.7だった。
サンプルサイズは非常に小さいものの、こういった数字はアダムスがNFLのセーフティとして下降傾向にあることを示している。ニューヨーク・ジェッツとシアトル・シーホークス在籍時にオールプロに3度(セカンドチームが2回、ファーストチームが1回)選ばれたアダムスは、強力で有望な元1巡目指名選手から、シアトルでの過去2シーズンでは健康状態を保つのにも苦労する選手へと変わり、2022年と2023年は合わせて10試合しか出場できなかった。
シーホークスが2024年にアダムスとたもとを分かつ決断をしたのも無理はない。別の場所を見つけることが可能になったアダムスは、7月にタイタンズと1年契約を結んだものの、新たな負傷でシーズン開幕戦を逃し、シーズン第6週に組まれたインディアナポリス・コルツ戦を前に、非フットボール故障者リストに置かれていた。
アダムスは高く評価される守備陣の武器としてニューヨークでキャリアを開始し、コンテンダーの一角となることを目指すジェッツの若手代表格としてプレー。プロ2年目と3年目にプロボウルに選出されたものの、契約上の都合からジェッツは大型トレードでアダムスをシアトルに送ることとなった。シーホークスは2つの1巡目指名権とSブラッドリー・マクドガルなどから成るパッケージをジェッツに渡している。
シアトルでも有用なブリッツアーとして活躍し、2020年にはキャリアハイのサック9.5回を記録したアダムス。しかし、レベルの高いカバーマンであると証明することはできなかった。ケガを繰り返すうちにシアトルの長期的な解答にはならないことが分かってきたアダムスは、ピート・キャロルから元ボルティモア・レイブンズの守備コーディネーター、マイク・マクドナルドへと体制が変わる中で、今回の別離に至っている。
29歳のアダムスは、再びケガからの復帰というタスクに直面している。今回は、当面の仕事がない中で、アダムスはそれに取り組んでいくだろう。
【A】