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スティーラーズのQB交代の可能性に「自分が十分な仕事をしたとは思わない」とフィールズ

2024年10月18日(金) 12:19


ピッツバーグ・スティーラーズのジャスティン・フィールズ【AP Photo/Jeff Lewis】

ラッセル・ウィルソンに譲る形でのクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズの降格の可能性は、ほとんどの人々を驚かせた。フィールズ本人を除いて。

シーズン第7週に組まれたニューヨーク・ジェッツとの試合を控え、現地17日(木)にメディアに対応したフィールズは、自分自身に容赦ない評価を下している。スティーラーズは先日、ウィルソンにファーストチームで練習する機会を与えており、ウィルソンが先発出場する可能性が高まっていた。

フィールズは『ESPN』のブルック・プライアーに対し、「あなたに正直な話をするなら、自分が十分なプレーをしたとは思っていない」と話したという。

「自分自身に正直に言えば、俺が十分なプレーをしているなら、誰がプレーすべきとか、すべきじゃないとか、そういう話は起こらないだろ」

スティーラーズの今季序盤6戦の中で、フィールズは目立った活躍をしていない。しかし、多くのプレーを決める中で、パサーとしても、まとまりのないオフェンシブラインの元での働きを強いられた攻撃陣を率いる役割としても、成長を見せてきた。これまでの先発6試合のうち、フィールズは2試合で240ヤード以上を投じている。タッチダウンは5回で、インターセプトはわずか1回。231ヤードを走ってタッチダウン5回もマークしており、この仕事を維持するだけのパフォーマンスは見せてきた。それだけに、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンが4勝2敗という状況で動いたことは、周囲にちょっとした衝撃を与えている。

一方のウィルソンは木曜日に、報道陣に対して「何より、ジャスティンは素晴らしい仕事をしてきたと思う」と話し、次のように続けた。

「ジャスティンはものすごいクオーターバックだよ。俺は何年も彼と戦ってきた。ものすごいフットボール選手で、最高のチームメイトだ。ただ、これからもシーズンを続けていく中で、俺たちにとってもっと大事なのは、俺たちは改善を望み、成長し続けたいと思ってるってこと。どのシーズンも、それが常に目標だ」

『The Pittsburgh Tribune-Review(ピッツバーグ・トリビューン・レビュー)』によれば、ふくらはぎの負傷によって戦線を離れていたウィルソンは、先週に、以前よりも自分らしさが戻ってきたように感じていると話したという。

毎週スティーラーズを見守ってきた者の目には、2つの真実が映っているだろう。1つには、守備陣は優秀であり、どの試合でも勝てるチャンスを生み出してきたこと。そして、もう1つには、武器が不足しているにもかかわらず、フィールズはこのチームのクオーターバックとして、適切な、もしくはそれ以上の仕事をしてきたこと。間違いなく、フィールズに問題があったわけではない。

それでも、フィールズは開幕からの先発6試合で自分が見せてきたものに満足していない。

「正直、できてない。6勝0敗でいたかったけど、俺にとって最高の機会だったのは確かだ。もちろん、このチャンスには感謝している。最初の6週間でチャンスをもらったし、どうなるかはこれからだ」とフィールズは話した。

ウィルソンと交代の可能性がある今は、スティーラーズのシーズンにとってきわめて重要な時期だ。フィールズが率いたときよりも優れた結果が出て、トムリンHCの判断が正しかったことが証明されるのか。それとも、ベテランのウィルソンが苦戦して、トムリンHCが早急にフィールズに戻すのか。後者の場合、そういった苦戦は一時的なものであり、より大きな問題につながらないことが望ましい。

フィールズはあらゆる結果に備えており、自分にできる限りの方法でウィルソンをサポートすることにやぶさかではないという。

「これまで通りのことをやっているよ。結局、ただ自分の仕事をするだけ。それがプレーすることでも、サイドラインで仲間を助けることでも、俺が見たものを彼に伝えることでも、もし彼がそこに出るなら、他の部分で助けることでもね。そういう小さいことをやっていく」とフィールズは語った。

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