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スティーラーズ、ジェッツ戦ではQBフィールズではなくQBウィルソンを先発に起用へ

2024年10月20日(日) 09:30


ピッツバーグ・スティーラーズのラッセル・ウィルソン【Lauren Bacho via AP】

シーズン開幕から6試合を戦い、4勝を挙げてきたピッツバーグ・スティーラーズがクオーターバック(QB)を交代させる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地19日(土)に報じたところによると、スティーラーズが日曜夜に行われるニューヨーク・ジェッツ戦で、今季のこれまでの試合で先発を務めてきたジャスティン・フィールズではなく、ラッセル・ウィルソンを先発させる予定だという。

NFLネットワークのトム・ペリセロは火曜日の時点で、交代が間近に迫っていると報じていたが、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはまだ決定を下していないと述べていた。スティーラーズは報じられていた通り、健康を取り戻したウィルソンを起用するという方向に進みつつあるが、これは多くの人々にとって依然として不可解な判断だと言えよう。

ウィルソンは日曜日に先発として試合の大部分でプレーすると予想されている一方で、フィールズもある程度の出場が見込まれているとラポポートはつけ加えた。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、チームを4勝2敗以上の成績に導いてきた負傷していない先発クオーターバックがチームの7試合目に先発出場しないのは、スーパーボウル時代において初めてのことだという。

目立った活躍こそしていないが、かつてシカゴ・ベアーズからドラフト1巡目指名されたフィールズは、チームメイトから人気を集めており、タッチダウンパス5回に対してインターセプトを1回に抑えているほか、タッチダウンラン数(5回)ではNFLで5位タイにつけている。スティーラーズはトータルオフェンスで26位に位置しており、特にパスヤードが28位と低迷しているため、ウィルソンがチームを活性化させることが期待されている。

ウィルソンはトレーニングキャンプでチームのQB1に指名されたが、ふくらはぎのケガにより最初の6試合を欠場。ウィルソンが今季初めて故障者報告から外れたため、トムリンHCは先発に元スーパーボウルチャンピオンのウィルソンを起用することを決めた。

3連敗中のジェッツ(2勝4敗)と、直近の3試合中2試合を落としているスティーラーズの対戦であるにもかかわらず、日曜日の試合は突如としてシーズン第7週の中でも特に刺激的なものとなっている。

ジェッツではQBアーロン・ロジャースが先発を務め、グリーンベイ・パッカーズ時代のチームメイトであり、先日のトレードでラスベガス・レイダースから移籍してきたワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスと再びタッグを組む。

一方、シーズン第6週にアダムスがいない状態のレイダースに勝利し、連敗を止めたスティーラーズは、ウィルソンが初めてチームの一員として、今季初出場を果たす姿を目にすることになる。

35歳のウィルソンはシアトル・シーホークスでの10シーズンで、スーパーボウル制覇を経験し、プロボウルには9回選出されてきた。ウィルソンは2022年シーズンを前にデンバー・ブロンコスにトレードされたものの、悲惨な結果に終わっている。最終シーズンにおける最後の2試合でベンチに下げられたウィルソンは、オフシーズンにブロンコスからリリースされ、スティーラーズと格安の契約を締結した。

ウィルソンはキャリアを通じてジェッツ戦で好成績を残しており、タッチダウン11回に対してインターセプトは1回、先発として3勝1敗の成績に導いてきた。ただし、昨季にブロンコスの先発として臨んだジェッツ戦には敗れている。また、シーホークスの新人として臨んだ2012年のアリゾナ・カーディナルス戦、そしてブロンコスの一員として臨んだ2022年のシーホークス戦と、過去2回のチームデビュー戦ではいずれも黒星を喫してきた。

ウィルソンとロジャースの対戦は今回で8度目となる。これまでの7試合は、それぞれがシーホークスとパッカーズの先発として対峙し、ロジャースが4勝3敗でわずかに優位に立っている。今回は2人とも以前と異なるユニフォームを身にまとい、依然としてチームを成功に導けることを示すために全力を尽くすだろう。

日曜日にスティーラーズの先発を務めるのはウィルソンとなる。さあ勝負だ!

【RA】