アキレス腱断裂でシーズン終了のブラウンズQBワトソンが今週に手術へ
2024年10月22日(火) 09:53クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンが、現地20日(日)に敗北したシンシナティ・ベンガルズ戦でアキレス腱を断裂したことを、チームが明らかにしている。ワトソンは今週に手術を受ける予定で、完全回復が見込まれているとのことだ。
ワトソンは接触のない状態で、右足のアキレス腱を負傷。日曜日の試合の第2クオーターで、ワトソンはパスを投げようと後ろに下がったあと、突然、膝から前に崩れ落ちた。スローモーションのリプレー映像では右ふくらはぎの下の方で何かが弾けるような様子が確認されている。取り乱した様子を見せたワトソンは、カートでフィールドを去っており、ブラウンズはハーフタイム後にワトソンを試合から除外した。
ドリアン・トンプソン-ロビンソンがワトソンに代わって出場したものの、指の負傷によって離脱しており、ベテランのジェイミス・ウィンストンが試合を締めくくっている。
ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは月曜日に、トンプソン-ロビンソンの状態については現状では分からないと報道陣に話しており、ケガの深刻度や手術の必要性を判断するために、さらなる検査を待っていると述べた。
「数名の人々から話を聞く必要がある」と言うステファンスキーHCは次のように続けた。
「彼については、今季に出場可能だと感じている。それが今週なのか? 来週なのか? それについてはもっと情報が必要だ」
ワトソンに代わって誰が先発の役割を担うのかは、まだ明らかになっていない。1勝6敗のブラウンズはシーズン第8週に、ボルティモア・レイブンズと対戦する。
日曜日の試合では、トンプソン-ロビンソンが今季に初めて、ウィンストンを抑えてナンバー2の役割を担った。ステファンスキーHCは月曜日に、その決断に至った理由について問われている。
「今季を迎えるにあたって、2人ともバックアップクオーターバックを務めるだけの力があると感じていた。そのことは、今季の早い段階で2人に話している。この試合では、ジェイミスにショートヤードのパッケージがなく、ドリアンは練習でうまくやっていたこともあり、準備の具合によって彼がバックアップになったと思う」とステファンスキーHCは説明。
ワトソンは現在、2022年3月にヒューストン・テキサンズからブラウンズにトレードされた後に結んだ、2億3,000万ドル(約346億4,352万円)完全保証の5年契約の3年目だ。これから2シーズンで、ワトソンは9,200万ドル(2025年と2026年にそれぞれ4,600万ドル/約68億8,800万円)を受け取ることになっている。
29歳のワトソンはクリーブランドが3つの1巡目指名権に加えて、他の2つの指名権をヒューストンに送ったときに期待していたようなインパクトを、まだ残せていない。デビューから4シーズンのうち、3シーズンでプロボウルに選ばれたワトソンは、トレード要請やマッサージ中の性的不品行の問題が出る中で2021年にシーズン全体を欠場した。
ワトソンはNFLの個人行動規定違反で、2022年の最初の11試合で出場停止処分を科され、500万ドル(約7億5,358万円)の罰金も言い渡された。2022年の出場停止後の6試合で、ワトソンにはかつての“らしい”プレーは見られず、パス成功率はキャリア最低の58.2%にとどまっている。
ケガに見舞われた2023年シーズンには6試合の先発にとどまり、11月に肩の負傷によってシーズンを終えている。その苦戦は、2024年も続いている状態だった。
ステファンスキーHCは月曜日に、来季に健康状態を取り戻した場合、ワトソンがチームの先発クオーターバックだと考えているかと聞かれ、こう応じている。
「もちろん、私はデショーンを信頼している。しかし、彼が大ケガをしたばかりであることを認めるのも重要だ。彼にとっては不運なことで、気の毒だと思うし、彼が戻ってくると信じている。しかし、今後についてはまだ踏み込んでいない」
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