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ペイトリオッツ守備陣に対するメイヨHCの発言に「傷ついた」とベリチック元HC

2024年10月22日(火) 13:53


ビル・ベリチック【AP Photo/Michael Dwyer】

ニューイングランド・ペイトリオッツの元ヘッドコーチ(HC)であるビル・ベリチックは、ジェロッド・メイヨ現HCがかつて指揮した選手たちを「軟弱」と呼んだことを快く思っていない。

コーチから解説者に転じたベリチックは、ラインバッカー(LB)として現役時代を過ごしたメイヨHCの発言に不快感を示している。特にディフェンスを擁護する形で、現地21日(月)に出演した『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィ・ショー)』でその不満を明かした。

「昨シーズン、ペイトリオッツのディフェンスはリーグトップのラン守備を誇っていた。そして1回あたりのランヤードはリーグ1位だった。今年は20位台に落ちてしまっているが、メンバーはほとんど変わっていない」とベリチックは話している。

「アウトサイドラインバッカー(OLB)のアンファーニー・ジェニングスとジャラニ・タバイとは再契約し、もちろんセーフティ(S)カイル・ダガーも残っている。ディフェンシブエンド(DE)マーカス・ジョーンズやコーナーバック(CB)クリスチャン・ゴンザレスはこの1年間ケガをしていない。2人は昨年のこの時期に故障者リザーブ(IR)リストに登録されていた。DEディートリッチ・ワイズ、ノーズタックル(NT)デボン・ゴッドショウ、DEケイオン・ホワイト、Sマルテ・マプも健在だ。要するに、ほとんど同じ選手がそろっているし、むしろ強化されているとさえ言える」

「だから、彼らが批判されたことで私も傷ついた。彼らは軟弱なんかではない。昨年、彼らはリーグ最高のラン守備を誇っていた。オフェンスがなかなか得点できなかったにもかかわらず、彼らはしっかりと仕事を果たした。ディフェンスの選手たちには本当に同情する。あれは非常にタフなチームで、みんなタフな選手たちだ。いつでも準備万端でフィールドに出ていける」

ベリチックがペイトリオッツで最後に指揮を執ったシーズン、ペイトリオッツは1回あたり3.3ヤードというリーグ最少のランヤードを許し、総ランヤードでもリーグ4位という好成績を残している。

一方、日曜日にロンドンで行われたジャクソンビル・ジャガーズとの試合では、ペイトリオッツは地上戦で苦戦を強いられ、39回のキャリーで171ヤード、さらにタッチダウン2回を許してしまった。ランニングバック(RB)タンク・ビグスビーは26回のキャリーで118ヤードとタッチダウン2つを記録。ジャガーズは第3、第4クオーターにかけて17回連続でラン攻撃を展開し、2024年シーズンで最も多くの連続ランプレーを記録したチームとなった。さらに、ジャガーズは最後の21回のプレーのうち20回がランだった。

試合後、メイヨHCは自チームを「軟弱」と評し、翌月曜日にはその発言をさらに強調しているが、それでもチームは立ち直れると信じているとも述べた。ディフェンシブタックル(DT)クリスチャン・バーモアやミドルラインバッカー(MLB)ジャワン・ベントリーといった主力守備選手の不在、さらにSジャブリル・ペッパーズがコミッショナーの除外リストに置かれているなど、今季のディフェンスが大きな打撃を受けているのは間違いない。

いずれにせよ、ベリチックがペイトリオッツの後任HCを批判することにためらいはまったくないようだ。

【R】