6勝0敗のチーフス、リードHCの下で3度目となるNFL最後の無敗チームに
2024年10月23日(水) 12:13ついに、残るは1チームになった。
6勝0敗の成績を収めているカンザスシティ・チーフスが、2024年シーズンにNFLで唯一、無敗のチームとなっている。
オフェンス面で見事なプレーを見せているわけではないにもかかわらず、チーフスがヘッドコーチ(HC)アンディ・リードの下でNFL最後の無敗チームとなるのは、2013年と2017年に次いでこれで3回目だ。ただし、チーフスはその2年をいずれもワイルドカードラウンド敗退という形で終えているため、必ずしも良い兆候とは言えない。リードは2004年にフィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチとしてチームを最後の無敗チーム(7勝0敗でスタート)にしており、イーグルスはそのシーズンに第39回スーパーボウルに進出するも、ニューイングランド・ペイトリオッツに敗れている。
やや意外なことに、クオーターバック(QB)パトリック・マホームズがフルタイムのスターターを務めるようになってから、チーフスが最後の無敗チームとなるのは今回が初めてだ。
好調なスタートを切ることはプレーオフ進出の好材料だ(6勝0敗のチームの95.2%がプレーオフに進出している)が、最後の無敗チームが必ずしもロンバルディトロフィーを手に入れられるわけではない。最後の無敗チームがスーパーボウルを制したのは過去58シーズン(1966年から2023年)のうち10回であり、最新の例としては2006年シーズンのインディアナポリス・コルツが挙げられる。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、最後の無敗チームがスーパーボウル制覇を果たしていない期間は17シーズンに及び、これは以前の最長記録である6シーズン(2000年から2005年)の約3倍にあたるという。最後の無敗チームが前年度のスーパーボウルチャンピオンだったのは2011年が最後で、当時はQBアーロン・ロジャース率いるグリーンベイ・パッカーズが13連勝を挙げ、最終的に15勝1敗でシーズンを終えたが、ディビジョナルラウンドでニューヨーク・ジャイアンツに敗れ、そのジャイアンツがスーパーボウルを制することになった。
マホームズがNFL最多タイとなる8回のインターセプトを喫しているにもかかわらず、チーフスはリーグで最後の無敗チームとなっている。1970年のリーグ統合以降、チーフスの他に6勝0敗のスタートを切りながらクオーターバックがその時点でリーグ最多のインターセプトを喫していたチームは、2015年のペイトン・マニング率いるデンバー・ブロンコスだけだ。ディフェンスが中心となっていたブロンコスは、そのシーズンにスーパーボウル制覇を成し遂げている。
【RA】