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チームを背負ったカーディナルスRBコナーがチャージャーズ戦で奮闘

2024年10月23日(水) 12:21


アリゾナ・カーディナルスのジェームズ・コナー【AP Photo/Matt York】

マンデーナイトに行われたロサンゼルス・チャージャーズ戦で、アリゾナ・カーディナルスのランニングバック(RB)ジェームズ・コナーがフィールド内外でチームを引っ張り、カーディナルスを17対15の勝利へと導いた。この勝利で、カーディナルスはシーズンに希望をつなぐ可能性を手にした。

ヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンはコナーについて「彼は最高のパフォーマンスを見せてくれた」と『ESPN』に語っている。

「通常なら1ヤードか2ヤードで終わるようなプレーでも、彼は4ヤードを獲得している場面が多かった」

「今日は彼がチームを背負い、勝利へと導いてくれた」

コナーはマンデーナイトの試合で19回のキャリーで101ヤードを稼ぎ、さらに2回のレシーブで51ヤードを獲得した。合計152スクラメージヤードは、キャリアで7番目に多い数字となった。この日、コナーはキャリアで6度目となる、ランで100ヤード超え、レシーブで50ヤード超えを同時に達成している。

両チームのオフェンスが安定感を欠くロースコアの展開となった中で、カーディナルスは勝負所でブルドーザーのように突き進むコナーに頼った。コナーは10ヤード以上のランを5回記録し、これは今シーズンのランニングバックによる1試合での記録として同率2位となった。また、コナーは相手にタックルを10回失敗させており、シーズン第7週ではアトランタ・ファルコンズのRBビジャン・ロビンソンに次ぐ成績を残している。

コナーの最大のプレーは、残り1分45秒でチャージャーズに15対14とリードを許していた場面で訪れた。コナーは短いパスをキャッチすると、33ヤードを突進してフィールドゴール圏内にボールを運び、試合を決定づける得点のお膳立てをした。

この見事なパフォーマンスを見せた試合前夜の日曜日、普段は口数の少ないコナーがミーティングでチームメイトに向けて熱いスピーチを行った。コナーは、目の前のチャンスを最大限に活かすことの重要性について語ったという。

「今週のために全力を尽くしてほしい、まだ俺たちは使命を果たしている最中だと伝えたんだ。何も当たり前だと思わず、良いフットボールをしよう。今週は全力で挑んで、力を振り絞って戦おう、と伝えた」とコナーは話している。

「チームには今シーズンの残りを欠場せざるを得ない選手もいる。彼らも本当はフィールドに立ちたいと思っているはずだから、そんな彼らのためにも、全力でプレーしようと言ったんだ。そして、今週は勝利を手にしよう、と」

ディフェンスがチャージャーズの攻撃を食い止めてフィールドゴールに抑え、コナーがヤードを稼ぎ、クオーターバック(QB)カイラー・マレーが44ヤードのラッシングタッチダウンを決めたことで、カーディナルスは3勝4敗となった。これでNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区で2位に浮上し、シーズンの命運をつなぐ重要な勝利を手にした。

ギャノンHC率いるチームは、今シーズン序盤に波乱含みのスタートを切り、好調な試合もあれば、散々な結果に終わった試合もあった。残りのシーズンで一貫性を保つことが、今後のカギとなるだろう。

「最も大事なのは、毎日の過ごし方をしっかりコントロールして、良い日々を積み重ねていくことだと思う」とギャノンHCは言う。

「われわれは正しく行動できているが、今後はそれを継続していかなければならない。われわれにはそれを結果に結びつける実力があると信じている」

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