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ブラウンズがレイブンズ戦でQBウィンストンを先発に、ドーシーOCがプレーコールを担当へ

2024年10月24日(木) 11:30


クリーブランド・ブラウンズのジェイミス・ウィンストン【AP Photo/Kirk Irwin】

今週末、クリーブランドでは様子が一変する。

クリーブランド・ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーが現地23日(水)、クオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンがボルティモア・レイブンズ戦で初めてブラウンズの一員として先発すると発表した。また、ウィンストンは新たに攻撃コーディネーター(OC)ケン・ドーシーからプレーコールを受けることにもなる。

ブラウンズのヘッドコーチに就任してから、ステファンスキーHCがプレーコールの役割を手放すのは初めてだ。

変更のきっかけについて質問されたステファンスキーHCは「私は毎週、自分たちが改善できる点を探している。私たちは改善する必要があるため、これが今やるべき適切な行動だと感じた」と答えている。

今季序盤の7週間で、ボールを保持している際にひどいパフォーマンスを見せ、試合平均のトータルヤードで最下位、パスヤードで30位、ランヤードで28位タイ、得点(15.6点)で29位に沈んでいることから、ブラウンズは今回の変更に踏み切った。ブラウンズは2024年シーズンに一度も20点以上を獲得しておらず、先週にワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーをバッファロー・ビルズにトレードして以来、チームで最多のタッチダウン数をマークしているのは、ファンブルリターンとブロックされたフィールドゴールで計2回のタッチダウンを記録したベテランセーフティ(S)ロドニー・マクロードとなっている。

ブラウンズが苦戦している大きな原因は、クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンの精細を欠くプレーにある。アキレス腱(けん)断裂でシーズンを終える前、ワトソンは最初の6週間においてNFLで間違いなく最悪の先発クオーターバックだった。オープンなターゲットを見つけられず、常に相手のパスラッシュに屈し、パスを投げる際の精度にも苦しんでいたワトソン。頻繁にターンオーバーを喫することはなかったものの、ブラウンズの攻撃を継続させることはできなかった。7試合を終えた時点で、ブラウンズはサードダウンコンバージョン率(23.71%)で32位に沈んでいる。

単純に、ブラウンズはオフェンスに活気を取り戻す方法を見つけなければならない。ワトソンが2024年の構想から外れた今、ステファンスキーHCはオフシーズンにアレックス・ヴァン・ペルトの後任として採用したドーシーOCにプレーコールの役割を託すという、さらに踏み込んだ措置を講じている。

クオーターバックに関しては、ウィンストンが必要に迫られて先発になった格好だ。ブラウンズはシーズン第7週に行われたシンシナティ・ベンガルズ戦を前に、ドリアン・トンプソン-ロビンソンを2番手QBに昇格させた。この動きは、ブラウンズがワトソンとキャリア2年目のトンプソン-ロビンソンを交代させることを検討している兆候と受け取られかねないものだったが、最終的にはワトソンが負傷したため、交代が決まっている。

しかし、トンプソン-ロビンソンもベンガルズに敗れた試合で指を負傷し、途中退場した。ステファンスキーHCによると、トンプソン-ロビンソンは投球側の指の痛みを抱えながら練習を試みる予定で、ブラウンズはトンプソン-ロビンソンの様子を1週間観察した後、ウィンストンのバックアップにするかどうかを判断するという。水曜日、トンプソン-ロビンソンは正式にフル参加とされていた。

トンプソン-ロビンソンが回復を目指す中、残された選択肢は、これまで所属してきたタンパベイ・バッカニアーズとニューオーリンズ・セインツの両方で先発経験があるウィンストンのみとなっている。ウィンストンが10年のキャリアを誇り、ベンガルズ戦の終盤にはタッチダウンドライブを演出したことを踏まえると、この困難な状況でベテラン選手に頼ることは、ステファンスキーHCにとって最も簡単な方法となっている。

今週末、ブラウンズには多くの新しい要素が加わる。それがより良い結果につながるのか、それとも1勝6敗のチームにとって同じことの繰り返しになるのかに注目だ。

【RA】