OLBレディックとのいきさつで節約した資金をWRアダムスのトレードに投じたジェッツ
2024年10月28日(月) 13:16紆余曲折を経て、アウトサイドラインバッカー(OLB)ハサン・レディックがニューヨーク・ジェッツの選手として状況に決着をつけた。レディックは参加必須のミニキャンプとトレーニングキャンプを通じてホールドアウトし、2024年NFLシーズンの最初の7試合にも出場していない。
ホールドアウト続行の決断によって、レディックはチームと共に過ごすはずの時間以上のものを失っていた。
先週末に再構築した1年契約でジェッツと合意に至るまでの段階で、レディックの罰金は450万ドル(約6億9,098万円)に上っていたと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地27日(日)に“NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)”で伝えている。レディックは新契約によって最大で1,000万ドル(約15億3,551万円)を手にすることになるが、契約最終年に受け取ることになっていた1,400万ドル(約21億4,955万円)には届かない。
後から振り返ってみるとそうすべきではなかったのだが、レディックはシーズン開始前に2,000万ドル(約30億7,078万円)が手に入るはずの契約を退けていたと、ラポポートはつけ加えた。レディックは新契約の駆け引きで長期的なソリューションを求めていたものの、結局のところ、望むものが手に入ることはなかった。
ジェッツはシーズンの半分近くでレディックの働きを失ったものの、その苦境を逆手にとってチームにとっての利をもぎとっている。
レディックのホールドアウトと罰金によってジェッツが節約した資金は、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスへの支払いに使われている。先日にラスベガス・レイダースとのトレードでアダムスを獲得した際、ジェッツが契約を引き取ったとラポポートはつけ加えた。
アダムスのベースサラリーは1,689万ドルで、試合ごとのアクティブロースターボーナスが51万ドルとなっていた。トレードの際、ジェッツは比例配分した金額を引き取っており、その金額は1,160万ドルになるという。その後、ジェッツは2024年の契約再構築で合意を取り、サラリーキャップヒットを少なくした。アダムスの契約はあと2年残っているが、レディックは今季を終えるとフリーエージェントになる。
シーズン第7週でのギャンググリーンデビューにて、アダムスはスナップ53回でターゲット9回中キャッチ3回、30ヤードにとどまっていた。
【A】