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スティーラーズOLBワットからストリップサックされたのは「自分の責任」とジャイアンツQBジョーンズ

2024年10月30日(水) 14:11


ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズとピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワット【AP Photo/Matt Freed】

現地28日(月)夜、ニューヨーク・ジャイアンツはピッツバーグ・スティーラーズ戦で逆転を狙っていたが、スティーラーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットはいつものように相手を妨害した。

スティーラーズのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンにファンブルを強いた後、8点差を追うジャイアンツはスティーラーズ陣内でボールを手にした。しかし、第3ダウン残り7ヤードの場面で、右エッジから猛烈な勢いで現れたワットがQBダニエル・ジョーンズの手からボールを弾き、自らそれをリカバー。これにより、スティーラーズが逆転される恐れはなくなった。

そして、スティーラーズはそのまま26対18で勝利している。

ジャイアンツは試合の前半、ブロック要員のタイトエンド(TE)をワットの方に向かわせるなどしてワットにうまく対応していた。しかし、ディフェンス部門年間最優秀選手賞の候補であるワットがライトタックル(RT)ジャメイン・エルムノアに単独でブロックされていたのは驚くべき光景だった。後に、それは計画されていたことではなかったことが判明している。

『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』によると、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは試合後に「タイトエンドをシフトさせて、ワットの方に戻ることを計画していたが、そのシフトができなかった。それについては話し合った。D.J.(ダニエル・ジョーンズ)はとても気にしている。彼はカバレッジを見渡しながら、どうするかを決めようとしていたが、シフトができなかった」と述べたという。

そうした失敗の責任を引き受けたジョーンズは、次のように語った。

「シフトが必要だった。テオ(ジョンソン、TE)はカバレッジを見ていて、俺は彼を移動させなかった。ジャメインは俺がチップするのを期待していたのに、それが得られなかった。これは俺の責任だ」

ジャイアンツは今季、ミスや思考停止に悩まされ続けている。スティーラーズ戦でも苦戦を強いられたジャイアンツは、スナップ前の反則や拙攻、ブロックミスおよびタックルミスを連発。ジョーンズが投球や読みで精彩を欠く場面もあり、試合の最後にはインターセプトを喫してジャイアンツの3連敗を決定づけた。

自分たちより強いチームとのアウェーゲームでミスを犯せば、負けるのは当然だ。ワットのように非常に優れた選手を相手にミスをすれば、問題はさらに深刻になる。

スティーラーズのラインバッカー(LB)アレックス・ハイスミスは「タイトエンドが自分のところにいるのを見た後に(ワットがエルムノアと)1対1になっているのを見て、“彼はプレーを決めようとしているな”と思ったし、実際に彼はそうした」とコメント。

「彼はボールを奪った。それが彼の仕事で、それこそ彼が世界一である理由だ」

ワットは月曜夜にサック2回、QBプレッシャー6回を記録。また、ハイスミスは脆弱なジャイアンツのオフェンシブラインを相手にサック2回、驚異の12回のQBプレッシャーをマークした。

今回の敗北により、ジャイアンツの成績は2勝6敗となっている。

ジャイアンツは2024年シーズンに臨んだプライムタイムの試合で0勝3敗と低迷。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ジョーンズはキャリアを通して挑んだプライムタイムの試合で1勝15敗となっており、それは1970年以降に10試合以上に先発した選手としてNFLで最も低い勝率だという。ジョーンズはこれまでに出場したマンデーナイトフットボール(MNF)で通算12回のインターセプトを喫し、戦績は0勝8敗となっている。それはジョーンズがリーグ入りした2019年以降で、クオーターバックがMNFで喫した敗北数とインターセプト数として最も多い。

【RA】