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プレーオフ進出を目指す中、レイダース戦は「負けられない試合」とベンガルズQBバロウ

2024年10月31日(木) 13:50


シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【Kara Durrette via AP】

敗北を重ねるごとに、シンシナティ・ベンガルズがポストシーズンに進出する期待は失われつつある。

3勝5敗の成績で現地11月3日(日)の試合を迎えようとしているクオーターバック(QB)ジョー・バロウは、ベンガルズがこれ以上負けられないことを理解している。

つまり、たとえまだシーズン第9週であったとしても、バロウはラスベガス・レイダースとの対戦をどうしても勝たなければならない試合と捉えているようだ。

バロウは水曜日に「これは負けられない試合だ。今は3勝5敗。もし3勝6敗になれば、実質的に残りの試合で勝ち続けなきゃいけなくなる。ここからは毎週、緊急性がとても高い状態になる」と報道陣に話している。

シーズン開幕から3連敗を喫したベンガルズは、その後の4試合で本来の調子を取り戻して3勝を収めたが、それはすべて負け越しているチームとの対戦だった。とはいえ、最初の4敗はすべて6点差以内と僅差だ。現在のベンガルズは37対17で敗れたフィラデルフィア・イーグルス戦から立ち直る必要がある。

多くの人からAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区を制すると予想され、さらにはスーパーボウル進出の候補にも挙げられていたベンガルズは、自分たちの現状をしっかりと認識している。これまでの後悔や反省を振り返っている暇はないのだ。

バロウは「これが自分たちの置かれている状況だ」とコメント。

「これから何をすべきか分かっているし、その課題に全力で立ち向かうつもりだ。自分のプレーで勝利する可能性をできる限り高めて、なるべく一貫性を保って勝利を目指すつもりだ」

チームは苦戦を強いられているが、バロウはほとんどの試合で素晴らしいパフォーマンスを見せており、これまでにパス成功率70.3%、1,993ヤード、タッチダウン15回、インターセプト3回を記録している。

しかし、現状を立て直すために勢いをつけなければならないのはチーム全体だ。

「モメンタムは本当に存在すると思う」とバロウは話している。

現時点でAFCの三強とされているボルティモア・レイブンズ(ディオンテ・ジョンソン)、バッファロー・ビルズ(アマリ・クーパー)、カンザスシティ・チーフス(ディアンドレ・ホプキンス)はいずれもプレーオフ進出を見据えてワイドレシーバー(WR)を獲得した。一方で、ベンガルズは伝統的に選手の補強に関して静観する傾向がある。

11月5日(火)のトレード期限までに何らかの動きを見たいかと質問されたバロウは、「それは俺の仕事じゃない」と手短に答えた。

バロウはベンガルズが才能のある人材を新たに獲得することを願っているのだろうか。

「それは俺の仕事じゃない」とバロウは繰り返している。

バロウは2023年シーズンにプレーオフ進出を逃したチームを、再びそこに導くことが自分の仕事だと考えている。

昨季は8試合を終えた時点で負け越していた3チーム(タンパベイ・バッカニアーズ、グリーンベイ・パッカーズ、ロサンゼルス・ラムズ)がプレーオフ進出を決めた。しかし、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、1990年以降にシーズンを3勝6敗でスタートさせた161チームのうちプレーオフに進出したのはわずか8チーム(5%)だという。

バロウは便利なNFLリサーチの資料を手元に用意していなかったが、ベンガルズの緊迫感については真実を語っている。

バロウはこれまでに臨んだレイダース戦で2勝0敗を記録しており、2021年シーズンにキャリア初のプレーオフ勝利を挙げた相手もレイダースだった。バロウは今回、ベンガルズがポストシーズンに返り咲くチャンスをつかむために、レイダースに必ず勝たなければならないと考えている。

【RA】