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3勝4敗は予想以上に「厳しい」スタートとカウボーイズのジョーンズオーナー

2024年11月02日(土) 18:26


ダラス・カウボーイズオーナーのジェリー・ジョーンズ【AP Photo/Jerome Miron】

ダラス・カウボーイズが3勝4敗でシーズンをスタートしたのは、ケガやミスが相次いだことに加え、概してひどいフットボールをしてしまっているためだ。

クオーターバック(QB)ダック・プレスコットはターンオーバーマシンのようになってしまっており、2023年は全体を通してインターセプトが9回だったものが、7試合ですでに8回のインターセプトを喫している。攻撃面でカウボーイズはパンチ力と一貫性を欠いている。守備があまりにもボロボロなため、ほとんど毎週のように苦戦を強いられている状況だ。

カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズは自分たちの現実をはっきりと認識しており、「予想以上に厳しいスタート」だと『ESPN』に表現した。それでも、シーズンの折り返しを迎えようとしている中、楽観的見方をしているようだ。

「予想以上に厳しいし、チームが経験しているようなチャレンジは予想していなかった」とジョーンズは現地1日(金)に語った。「それでも私は、過去に3勝4敗の状態から、多くの成功を収めて好機をつかめるポジションにたどり着いたチームたちがいたことを知っている」

今週末、彼のチームは5勝3敗のアトランタ・ファルコンズを相手に力を試されることになる。ここ1カ月ほどの間、ファルコンズは相手ディフェンスから1試合平均30点近い得点を奪ってきた。3勝4敗のカウボーイズにとっては、流れを変えるシーズンのキーポイントでもある。

「ああ、俺にとってはどの試合もそういう(絶対に勝たなきゃならない)ものだ。確かに3勝4敗の今は、シーズンの多くが残されている。でも、自信を持ってそう言えるようにするためにも、まずはイーブンに戻すところから始めないといけない。その後はいくつかホームでの試合も控えているしね」とプレスコットは『ESPN』に言っている。

問題の原因特定はそれほど難しくない。プレスコットは、試合平均のランヤードが最下位、パスでは3位、得点では22位というひどくアンバランスなオフェンスを指揮しているのだ。2024年の大半で、彼自身がユニットを運ばねばならず、責任を問われたいくつかのギブアウェイも説明がつく。また、ワイドレシーバー(WR)シーディー・ラム以外の戦力を欠いており、そのラムとの連携も時にうまくいかず、オフェンシブラインにはセンター(C)とレフトタックル(LT)にはルーキーが、レフトガード(LG)には3年目の選手が並んでいる。

「われわれがこうなっている理由を考えると、オフェンシブラインの純然たる若さ、純然たる経験不足を見過ごすことはできないし、このターンオーバー(率)を見過ごすことは到底できない」とジョーンズは述べた。「ターンオーバーが何をもたらすかはよく分かっている。われわれカウボーイズは7試合で13回、ボールをターンオーバーしているんだ。昨年は全体で16回喫した。今年は13回ターンオーバーしている。3勝できたことはとても大きなことだ」

ジョーンズは正しい。彼はまた、プレスコットは8回のインターセプトという数字から想像されるよりも良いプレーをしていると述べ、それを理由に早期立て直しは可能だと考えている。

良い方向への転換には、ランゲームを担う誰かを見つけなければならない。ここまではランニングバック(RB)リコ・ドウデルとエゼキエル・エリオットが、合わせてキャリー107回で395ヤード、タッチダウン2回という成績だ。また、シーズン第4週を最後にプレーしていないラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズや、今季まだ出場していないコーナーバック(CB)ダロン・ブランドが戻ってくれば戦力になるだろう。

「第一に、フィールドに出ている選手たちは、私が言っているようなターンオーバーの改善や、オフェンシブラインのコミュニケーション改善、ランゲームの改善、プロテクションの改善につながることをしてくれている」とジョーンズは述べた。「例えば、ダックは今のターンオーバー率を変えられる種類のプレーを見せてくれている。確かにその質問は的を射ているが、私は彼らがやってくれるのを見ているんだ。マイク・マッカーシーのコーチとしての力量を知っている。彼はNFLで最高の勝敗率を持つコーチの1人だ。そしてスーパーボウルで優勝している」

「フットボールで実際に達成されたのを見ているのだから、彼らならできると確信している。ならば、こう発言してもいいだろう。われわれは改善できる、とね」

カウボーイズは5日(火)のトレード期限を前に動くかもしれない。今のところ、大型契約も可能な2,100万ドル(約32億1,352万円)のキャップスペースを有しているが、必要なのは短期の改善につながる契約だ。

ジョーンズが言うように、彼らはビジネスにはオープンだ。しかし、リーグのトランザクションログに記載されるだけで終わってはならない。トレードを実行するなら意味のあるものにする必要がある。

現在の状況を考えると、あちこちに電話をかけまくっているのは間違いないだろう。

「チームを改善できる有力選手を探している」とジョーンズは述べた。

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