ブロンコスがドラフト6巡目指名権と引き換えにLBブローイングをカーディナルスにトレード
2024年11月05日(火) 09:31NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の首位チームが守備陣を強化するために動きを見せた。
現地4日(月)、アリゾナ・カーディナルスがドラフト6巡目指名権と引き換えに、デンバー・ブロンコスからラインバッカー(LB)バーロン・ブローイングを獲得したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが取引について知る人物の話をもとに報道。その後、両チームがトレードを正式に発表した。
3連勝を収めて地区首位に立ったことで、5勝4敗のカーディナルスはトレード期限を前に売り手から買い手に転じている。
過小評価されていたエッジラッシャーのデニス・ガーデックが2週間前にシーズン終了につながる膝のケガに見舞われたことを受け、カーディナルスにはアウトサイドの補強が必要になった。現在はディフェンシブタックル(DT)ダンテ・スティルスがサック数(3.5回)でチームトップに立っている。
9週間にわたり、ヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノン率いるユニットは個々の能力の総和以上のパフォーマンスを見せており、月曜日の夜を迎えるにあたり、『FTN』のディフェンシブDVOA(ディフェンスアジャスティッド・バリュー・オーバー・アベレージ)で19位につけている。3連勝を収める中、カーディナルスが相手に許した得点は平均17ポイントで、去る日曜日に行われたシカゴ・ベアーズ戦では相手を一度もエンドゾーンに到達させなかった。
ブローイングはブロンコスでローテーションから外れたことでトレード候補になった。シーズン第2週に膝を負傷したことで4試合を欠場し、復帰後にデプスチャートの下位に埋もれてしまったブローイングは、この3週間で2回のタックルを記録。今回のトレードにより、ブロンコスではニック・ボニートやジョナサン・クーパーの控えとして新人のジョナ・エリスがより多くの機会を得ることになるだろう。
クーパーについて言えば、ブロンコスが3,300万ドル(約50億2,197万円)を保証する4年6,000万ドル(約91億3,086万円)の契約で若手エッジラッシャーを確保したとNFLネットワークのイアン・ラポポートとペリセロが報じている。4シーズンを通して18.5サックを記録してきたクーパーは、2024年に5.5回のサックを決めており、キャリアハイを更新するペースで記録を伸ばしている状態だ。
クーパーを確保し、ブローイングが契約最終年を迎えていた中で、ブロンコスは後者の在籍期間をただ引き延ばすのではなく、トレードすることを決断した。
キャリア通算9.5サックを記録しているブローイングは運動能力と才能を持ち合わせているが、そこには長い負傷歴も伴う。ブローイングがこの4年間でフル出場したシーズンは一度もない。とはいえ、カーディナルスが地区内首位に立つ中、守備を強化するために今回の動きに出るのはジェネラルマネジャー(GM)モンティ・オッセンフォートにとって理にかなった判断だった。
【RA】