5タッチダウンを記録も満足していないベンガルズQBバロウ、「何を喜ぶっていうんだ?」
2024年11月05日(火) 11:01シンシナティ・ベンガルズがラスベガス・レイダースに41対24で圧勝した試合でクオーターバック(QB)ジョー・バロウは5回のタッチダウンパスを決めた。しかし、プロボウルに選出された経歴を持つバロウは現地3日(日)にチームの成績を4勝5敗に引き上げた勝利を祝う気分にならなかったようだ。
『ESPN』によると、バロウは「今シーズンの進み具合やこれからのこと、本来の姿を取り戻すために何をしなければならないかが分かっているし、今回の一勝が今シーズンの成功を左右するわけではない。俺は毎日、毎試合、完璧な状態を目指して努力し続けるつもりだ」と話したという。
「だから、それが実現するまで、何を喜ぶっていうんだ?」
これまでペイコー・スタジアムで行われた試合で0勝4敗だったベンガルズにとって、今回は今季初のホームでの勝利となった。最初の5回のポゼッションで得点を挙げたベンガルズは、第3クオーター中盤に31対10とリードを広げていたが、その後はバロウのインターセプトを含め、いくつかのミスが重なった。
バロウはシーズン第5週に続いて今回も5回のタッチダウンを決めている。その間のシーズン第6週から第8週にかけては、合計で3回のタッチダウンパスを記録。このジェットコースターのようなシーズンがバロウの気分にも影響を与えているようだ。
バロウは「俺は今日成し遂げた素晴らしい部分だけに目を向けて、悪い部分を無視するつもりはない。それが改善策だとは思っていないし、成長するための方法だとも思わない」と語っている。
今回はベンガルズがレイダースに5連敗を強いる結果となり、その影響でレイダースは攻撃コーディネーター(OC)ルーク・ゲッツィや他のアシスタントを解雇した。仮に今回の対戦相手がより優れたチームだったとして、それを打ち負かすのに十分なパフォーマンスだったと思うかと尋ねられたバロウは、少し考えてから次のように答えている。
「それは分からない。今日は十分だった」
シーズン序盤の低迷により、急いで勝利を積み重ねなければならない状況に追い込まれたベンガルズ。現在は4勝5敗で、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)で9位に位置しており、最後のワイルドカード枠まで1ゲーム差となっている。混沌としたカンファレンスの中で、ベンガルズはまだプレーオフ争いから脱落したわけではない。
しかし、バロウはこれ以上つまずくわけにはいかないことを理解しており、現地7日(木)【日本時間8日(金)】にはボルティモア・レイブンズ戦に臨む予定だ。
【RA】