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ラムズ戦での失敗を謝罪するシーホークスQBスミス、「みんなを失望させてしまった」

2024年11月05日(火) 11:56


シアトル・シーホークスのジーノ・スミス【AP Photo/Lindsey Wasson】

シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ジーノ・スミスは現地3日(日)に行われたロサンゼルス・ラムズ戦で延長戦の末に26対20で敗れた後、謝罪の言葉を述べながら壇上に上がった。

チーム公式サイトによると、スミスは「何よりもまず、チームメイトや街、組織に謝罪するところから始めたい」と語り、こう続けたという。

「彼らは俺の判断に大きな信頼を寄せてくれている。俺の手にボールを託してくれ、チームメイトが今日のようなプレーをして試合に勝つチャンスを与えてくれるとき、俺は必ずそれを実現させなければならない。俺が今日やったこと、犯したミスはチームに悪影響を及ぼし、実際に今日の試合で負ける原因になった」

「自分自身を知っているからこそ、これがどれほど痛手になるか分かっている。それでも、もっと頑張るつもりだ。そういう気持ちだし、もっと力を入れていく」

スミスは363ヤード、タッチダウン3回を記録したものの、3回のインターセプトがシーホークスを苦しめた。特にひどかったのは、第4クオーター序盤にシーホークスがリードを奪うために攻撃を進めているときに喫したものだ。プレッシャーを感じたスミスは無理にパスを投げ、結果としてラムズのセーフティ(S)カムレン・キンチェンスにインターセプトされている。キンチェンスはそのまま103ヤードを走り抜け、逆転タッチダウンを決めた。

スミスはミスを犯しながらも、プレー8回、73ヤードのタッチダウンドライブを指揮して同点に追いつき、延長戦に持ち込んだ。しかし、そうしたミスはベテランのシグナルコーラーの頭から離れなかったようで、スミスは次のように話している。

「そういう状況があったから“やり遂げないと。みんなや街のためにやらなきゃいけない”って思うようになった。今日は本当にみんなを失望させてしまった気がする。本当にそう感じている」

スミスにとって、今回はニューヨーク・ジェッツに所属していた2014年のシーズン第8週以降で初めて3回のインターセプトを喫した試合となった。また、スミスが第4クオーターに2回のインターセプトを喫したのは、2013年シーズンにジェッツの新人として臨んだ2回目の試合以来のことだった。

ラムズ戦でのインターセプトはスミスだけの責任ではなく、1回はワイドレシーバー(WR)ジャクソン・スミス・インジグバがキャッチすべきものをつかめなかった結果であり、ラムズからの絶え間ないプレッシャーによる影響もあった。しかし、自ら責任を引き受けようとするスミスの姿勢は、彼がロッカールームで発揮しているリーダーシップを際立たせている。

シーホークスのヘッドコーチ(HC)マイク・マクドナルドは「彼は私たちのためにビッグプレーをいくつか決めてくれた」と述べた。

「簡単ではなかったし、時間もあまりなかった。相手は良いラッシュプランを持っていたし、私たちは彼をもっとうまく守らなければならなかった。彼が3回のインターセプトの責任を自分が取ると言うのは分かっている。私たちはその点でより賢明な判断をしなければならない。ドライブを完了させ、フットボールを大切にする必要がある。あなたたちも、私たちもそれを分かっている。勝つためにはもっと良くならなければならない」

シーズン開幕から3連勝を飾ったシーホークスはこの6試合中5試合を落としており、現在はNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区で最下位に沈んでいる。

【RA】