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ライオンズ戦で「自ら招いた失敗」を嘆くパッカーズ、「最良のチームが勝ったわけではない」

2024年11月05日(火) 14:15


グリーンベイ・パッカーズのジョーダン・ラブ【AP Photo/Morry Gash】

現地3日(日)に行われたグリーンベイ・パッカーズ対デトロイト・ライオンズの試合の統計をざっと見ると、パッカーズが勝利したと思うかもしれない。しかし、実際にはパッカーズが大敗を喫している。

ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアー率いるチームはライオンズよりも多くのトータルヤード(ライオンズの261ヤードに対して411ヤード)、ファーストダウン獲得数(17回に対して20回)、プレー平均ヤード(4.7ヤードに対して6.6ヤード)、パスヤード(137ヤードに対して273ヤード)を記録し、パントはわずか2回だった。しかし、試合の後半には接戦とは到底言えない状況に陥っている。

チーム公式サイトによると、ランニングバック(RB)ジョシュ・ジェイコブスは「自ら招いた失敗が多かった。勢いやドライブを台無しにするプレーがたくさんあった。それらは自分たちの責任だ。俺たちはこれまで多くのことをやり過ごしてきたような気がする。勝つことである程度覆い隠してきたからだ。でも、優秀なチームと対戦すると、小さいことが全部自分たちに跳ね返ってくる」と語ったという。

パッカーズは10回の反則を犯して67ヤード罰退し、多くの好機を逃して攻撃が停滞した。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、パッカーズのレシーバーは5回のパスを落としたという。キッカー(K)ブランドン・マクマナスはフィールドゴールに失敗し、負傷したジョシュ・マイヤーズの代わりにセンター(C)として出場したエルグトン・ジェンキンスは、雨が降る中でスナップに苦戦した。ディフェンスは序盤にラン攻撃を食い止められず、鼠径部のケガを抱えながらプレーしていたクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブは第2クオーター終盤に致命的なピックシックスを喫し、点差を大きく引き離すチャンスをライオンズに与えている。

ラブは自身のプレーについて「ボールを危険にさらす回数が多すぎたし、そこは確実に改善しなければならない」と話している。

「毎週のように話していることだけど、こういうミスから学んで修正しなきゃいけない。これからはボールをよりよく扱う方法を見つけることにしっかり重点を置くつもりだ」

ラブは2024年に先発した最初の7試合でいずれも1回以上のインターセプトを喫している。QBのターンオーバーに関する質問に苛立ち始めているラフルアーHCは、インターセプトについて質問された際にこう述べた。

「分かっている。だが正直、ここで話すのはうんざりだ。もちろん、彼は必死に戦っているし、自分たちがフットボールを気にかけなければならないことも分かっている。しかし、彼がやろうとしていることには何も疑問を持っていない。ただ、もっと上手くやらなければならないだけだ」

ラブは日曜日の試合で明らかにケガの影響を受けていた。パッカーズが主にピストルフォーメーションやショットガンフォーメーションをとっていたことからも、鼠径部のケガがプレーコールに影響を与えていたことがうかがえる。パッカーズはラブが次週のバイウイークを経て、シーズン第9週よりも健康な状態になることを期待しているはずだ。

パッカーズが400ヤード以上を獲得し、相手を300ヤード未満に抑えた試合で敗れたのは、2018年シーズン第5週に行われたライオンズ戦以来のことだった。

タイトエンド(TE)タッカー・クラフトは「ディフェンスをあんな状況に追い込み続けたらいけない。オフェンスで400ヤードを獲得したのにタッチダウンは1回だったから、レッドゾーンでしっかり決める必要がある」と話している。

「今後の大きな課題はレッドゾーンで決めきることだ。スナップ前の反則とかそういうことはたぶん、集中していないのが原因だと思うからね。分からないけど、そういうのをやめないといけない」

試合の前半終了間際にピックシックスを決めたことと、第3クオーターの開始時にパッカーズ守備陣を圧倒したことが相まって、ライオンズは24対3のリードを奪った。相手のミスにより、ライオンズは最後の2クオーターであまり労力をかけることなく勝利を手にし、ランボー・フィールドを後にしている。

ドーム型スタジアムを本拠としているライオンズは、ウィスコンシン州グリーンベイが本拠地のチームよりも、厳しい天候に対する準備と実行力において、はるかに高いレベルにあるように見えた。ランボー・フィールドで地区ライバルに打ち負かされたことにより、パッカーランドには後味の悪さが残っている。

ジェンキンスは「今日の試合を制したのは、実行力のあるチームだと思う。正直なところ、最良のチームが勝ったわけではない。ああ、俺はもっと成長しなきゃいけないし、チーム全体としてももっと良くならないといけない」と語った。

今回の敗北により、パッカーズは6勝3敗となり、7勝1敗のライオンズに2敗差をつけられてNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区で3位に位置している。

【RA】