セインツが脳しんとうを起こしたWRオレーブをIRに登録へ
2024年11月10日(日) 09:27クリス・オレーブは2024年シーズンに長期間離脱することになりそうだ。
現地9日(土)、ニューオーリンズ・セインツのワイドレシーバー(WR)であるオレーブが故障者リザーブ(IR)に登録され、少なくとも4試合の欠場を余儀なくされる見込みだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに報道。その後、チームが正式にオレーブのIR入りを発表している。
シーズン第10週の欠場がすでに決まっていたオレーブは、今シーズンに2回脳しんとうに見舞われている。1回目はシーズン第6週に敗れたタンパベイ・バッカニアーズ戦で、2回目は先週に敗れたカロライナ・パンサーズ戦で発生した。その後、オレーブは将来に向けて最適な対処法を決めるために専門医に相談することを決断したとセインツの暫定ヘッドコーチ(HC)ダレン・リジーが報道陣に明かしている。
これまでに複数回脳しんとうを起こしていること、チームの成績、そして専門医に相談しているという事実を考慮すると、オレーブが2024年シーズンにおける最後のプレーを終えた可能性は高いとラポポートはつけ加えた。
2022年ドラフト1巡目指名を受けたオハイオ州立大学出身のオレーブは、キャリア最初の2シーズンで1,000ヤード超えを達成したものの、脳しんとうの既往歴により、全試合に出場したシーズンは一度もない。先週の脳しんとうはキャリアを開始してから4回目のものとなり、2024年は1シーズンで2回脳しんとうを経験した初めての年となっている。
今季序盤に脳しんとうを起こしたマイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアは、故障者リザーブに登録され、5週間で4試合を欠場した後にシーズン第8週に復帰を果たした。ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルはリジーと同じアプローチをとり、タゴヴァイロアの健康状態に焦点を当て、出場可否にはあまりこだわらなかった。
オレーブと同じように、タゴヴァイロアも復帰前に自身の脳しんとう歴を考慮したが、試合中にガーディアンキャップを着用することは拒否している。
ラシッド・シャヒードがケガで欠場している中、オレーブの離脱はセインツのWR陣にとってさらなる痛手だ。現在はセド・ウィルソン、マルケス・バルデス・スカントリング、新人のメイソン・ティプトン、ジャーメイン・ジャクソンがそのポジションのトップ4に名を連ねている。
セインツは現地10日(日)【日本時間11日(月)】にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区のライバルであるアトランタ・ファルコンズを迎え撃つ予定だ。
【RA】