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WRメッチー三世のキャリア初タッチダウンと活躍を「誇りに思う」とテキサンズHCライアンズ

2024年11月13日(水) 15:02


ヒューストン・テキサンズのジョン・メッチー三世【AP Photo/David J. Phillip】

逆境を乗り越える手本となるようなNFLキャリアを歩んできたヒューストン・テキサンズのワイドレシーバー(WR)ジョン・メッチー三世が、キャリア3年目、23試合目にして初めてエンドゾーンに到達した。

現地10日(日)夜、メッチー三世はクオーターバック(QB)C.J.ストラウドが放ったパスをキャッチして15ヤードのタッチダウンを決め、キャリア初の得点を挙げている。

テキサンズはデトロイト・ライオンズに26対23で敗れたものの、メッチー三世はヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズを笑顔にさせた。

チーム公式記録によると、ライアンズHCは火曜日に「彼の成長と、指導を受け入れてきたこと、練習の成果を日曜日にフィールドで出し切ったことを、心から誇りに思う」と述べたという。

2022年NFLドラフトの2巡目で指名されたアラバマ大学出身のメッチー三世は、白血病と診断されたことでルーキーシーズンを棒に振った。現在24歳のメッチー三世は試練を乗り越えてフィールドに復帰し、2023年にデビューを果たしたが、そのシーズンはキャッチ16回で158ヤード、タッチダウンなしという成績にとどまっている。今シーズン開幕前はカットされる可能性があると見られていたが、目立った活躍はできなくとも、ロースターに残留していた。そして、その状況は日曜日のプライムタイムに大きく変わっている。

ライアンズHCは「メッチーに関して際立っていた点は、ここ数週間での成長だ。以前より速くプレーし、ボールが出された瞬間に動き出し、ルートを走り、ルートランニングで決断力を発揮し、足を使ってマンカバレッジを振り切るのを見てきた」と話している。

「練習に取り組み、コーチの指示を聞き入れ、フィールドでそれを実行した。それも正しい方法でね。特に、第3ダウンの重要な場面で姿を現してプレーを決めてくれた。試合に臨むにあたり、相手がアグレッシブなマンカバレッジを仕掛けてくることは分かっていたから、それについては1週間ずっと話していた。競り合いの中でキャッチを決めなければならないとね。そして、エンドゾーンでタッチダウンを決めることより優れたプレーはない。ディフェンダーも手を伸ばしていたが、彼は積極的に手を使って競り合いながらキャッチを決めた」

ライオンズ戦でキャリア最高のパフォーマンスを見せたメッチー三世が達成したことはタッチダウンだけではない。メッチー三世はレシーブ数(5回)とレシーブヤード(74ヤード)でキャリアハイを更新した。

今季絶望となったWRステフォン・ディッグスは不在で、試合前に復帰が期待されていたWRニコ・コリンズもまだハムストリングのケガから回復を目指している最中だ。そのため、ライオンズ戦はメッチー三世にとって輝きを放つ絶好のチャンスとなった。

日曜日、テキサンズはタンク・デルと共に活躍するレシーバーを必要としており、メッチー三世がそれを成し遂げた。長い苦難の道のりを経て素晴らしいパフォーマンスを見せたことは、リーグの感動的なストーリーの1つとして一層輝きを放っている。

敗北によってその喜びは少し色あせたものの、メッチー三世はついにブレイクアウトを果たした。メッチー三世が今後、十分なチャンスを得ることは間違いないだろう。

「与えられたチャンスをしっかり生かし続けること。それがすべてだ。どんなチャンスであれ、それを最大限に活用することが大事だ。数は関係ない。得たチャンスで何をするかが大事なんだ」とライアンズHCは述べている。

【RA】