イーグルス6連勝の試合で146ランヤード、タッチダウン2回を達成したRBバークリー、「こいつはデカい」
2024年11月15日(金) 23:06セイクワン・バークリーにグリーンはとてもよく似合っている。
疑問の残るワシントン・コマンダースのプレーコールをフィラデルフィア・イーグルスのディフェンスが受けて立った5スナップ後、ランニングバック(RB)バークリーは一気に23ヤードのタッチダウンを決めた。活躍はこれで終わらず、バークリーはさらに39ヤード地点からも得点を決めている。
イーグルスのオフェンスが大部分で鳴りを潜めていたサーズデーナイトの試合で、再び高く羽ばたいたバークリーは、イーグルスとの抜群の相性を見せつけ、チームは26対18で勝利した。
「ここがすごく気に入っている」と試合後、バークリーは『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロに話した。「最高の街だよ。文化も素晴らしい。でも何より重要なのは俺たちが勝ったことだ。もっと整理できることはたくさんある。俺もまだまだ改善可能だけど、最終的にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区のライバルとのサーズデーナイトゲームで勝てたことは最高だよ」
この日のバークリーは198スクリメージヤード――26回のキャリーで146ヤード、レシーブ2回で52ヤード――を獲得してイーグルス(8勝2敗)を6連勝に導き、NFC東地区でコマンダース(7勝4敗)を突き放した。
「こいつはデカいよ。この勢いを維持していこう」とバークリーはガラフォロに言っている。「俺たちは今、いいルーティンに入っている。言ったように、NFC東地区のライバルと戦うのはいつだって大きなことだ。彼らとはまた会うことになると分かっている。これから整理することがたくさんあるし、少し短いバイウイークを過ごしてから、次の週に備える」
これはメンバーのそろったイーグルスでの最初のシーズンでバークリーが見せた最新のビッグゲームだ。
木曜日にバークリーはキャリア4度目、ニューヨーク・ジャイアンツでプロボウルに選出された2022年以来となる1,000ヤード超えを達成した。しかし、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、イーグルスに来て10試合で達成というのは過去1番の早さだという。
今回のパフォーマンスによって、バークリーは1,137ランヤードでNFL首位に立ち、1,347スクリメージヤードとトータルタッチダウン10回、キャリー平均は驚きの5.77ヤードとなっている。その過程で、NFL最多の100ヤードランゲームを6回達成し、140ヤード以上を3回マークした。ジャイアンツ時代と比較すると、2020年から2023年にかけてのバークリーの100ヤードゲームは6回となっており、140ヤードのランゲーム3回というのは、今年のジャイアンツがチームとして記録しているのと同じ回数だとNFLリサーチは伝えている。
バークリーの輝きを受けて、ソーシャルメディアには今オフシーズン中に彼を宿敵イーグルスと契約させたジャイアンツについてのミームや皮肉があふれかえった。試合後、バークリーが『Prime Video(プライム・ビデオ)』の番組に現れると、ホームのファンは“サンキュー、ジャイアンツ!”とはやし立てていた。
ジャイアンツへのバッシングや批判に隠れてしまっているものの、バークリーとイーグルスの相性の良さは目を見張るものがある。バークリーは、今までプレーした中で最も成功を収めているチームの、今までプレーした中でベストと言えるオフェンシブラインの後ろで、その素晴らしいキャリアにおける最高のシーズンを過ごそうとしている。
「それに関しては、完全にバークリー自身の功績だ。だが、それには他の選手たちの素晴らしさも欠かせない」とイーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニは述べた。「今夜のセイクワンは素晴らしかった。だが、オフェンシブラインも本当に良かった」
彼はイーグルスにとって贈り物であり、その逆もしかりだ。
イーグルスが12対10で勝利に食らいついていた試合終盤にそれは明らかだった。
コマンダースのヘッドコーチ(HC)ダン・クインは第4ダウン残り2ヤードで、イーグルスの26ヤードラインから謎のコールをした。コマンダースのクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズは途中で捕まってしまい、イーグルスに絶好のチャンスが訪れた。
「あれは非常に大きかった」とシリアニHCは述べた。「われわれの目には、ターンオーバーだった」
その5プレー後、バークリーは開いた穴をすり抜けて、誰にも触れられないままエンドゾーンまで駆け抜けた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によればその速度は時速20.78マイル(34.4km)に達したという。
さらにスクリメージから2プレーで、もう一度テイクオフしたバークリーは、いったん右へ動き、器用に左へカットバックしてやはり誰にも触れられることなく、今度はフィールドの中央を駆け上がってコマンダースディフェンスを引き離し、39ヤードのスコアを挙げた。
バークリーはいささか緊張感のない試合に火を付けただけでなく、イーグルスオフェンスにも同じことをした。
ブラジルでスタートしたイーグルスでの初戦で、バークリーはタッチダウントータル3回、109ランヤードとすぐに活躍。チームはグリーンベイ・パッカーズに勝利した。そして、プライムタイムでの最新の試合でも、バークリーは照明を浴びて輝いた。
これはバークリーとイーグルスの3年契約の1年目に過ぎず、長い1年の10試合目に過ぎない。イーグルスのバークリーはここまで絶好調だ。
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