DEキャンベルは「NFL界のレブロン・ジェームズ」のような存在とドルフィンズTEスミス
2024年11月20日(水) 12:22マイアミ・ドルフィンズが2勝6敗からポストシーズン進出を目指す大逆転劇を実現するなら、そのカギをにぎるのはディフェンシブエンド(DE)カライス・キャンベルだろう。
今シーズンのドルフィンズの試合を見れば、身長約203cmのキャンベルの存在感を見逃すことはまずない。その巨体だけでなく、38歳という年齢を感じさせないプレーメイク能力が際立っている。キャンベルはラスベガス・レイダースに勝利した現地17日(日)の試合で今季4つ目のサックを記録し、チームトップの成績をマーク。さらに、『ESPN』によれば、ディフェンシブタックルとしてパスラッシュ勝率はリーグ3位を誇る。相手のランゲームを封じ、クオーターバック(QB)にプレッシャーをかけることも得意とする。
キャンベルのリーダーシップもまた、チームがシーズンを立て直す上で欠かせない要素だ。
タイトエンド(TE)のジョンヌ・スミスは、月曜日に出演した『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィ・ショー)』で、「カライスはこれまで一緒にプレーした中でも大好きなチームメイトの1人だ」と語っている。
「彼は今のNFL界におけるレブロン・ジェームズみたいな存在だ。年齢とパフォーマンスの両方でね。38歳にしてなお、最高レベルのプレーを見せている。まるで1000歳の老人が21歳の肉体でプレーしているみたいだ」
多少の誇張が含まれているとはいえ、38歳という年齢でキャンベルが成し遂げていることは驚異的だ。同じ年齢の多くの選手は――輝かしいキャリアを築いた選手であっても――今頃は日曜日をソファでくつろぎながら過ごしているだろう。その中で例外となるのが、38歳を超えてから3シーズンで19回のサックを記録したブルース・スミス、39歳で引退から復帰して5.5回のサックを決めたDEレジー・ホワイト、38歳でサック8回を記録したDEクリス・ドールマン、前の2シーズンで合わせて1回だったにもかかわらず、40歳で6.5回のサックを記録したアウトサイドラインバッカー(OLB)クレイ・マシューズといった選手たちだ。30代後半まで現役を続ける選手自体が少ない中、彼らはその貴重な例外として結果を残している。一方で、DEマイケル・ストレイハンやラインバッカー(LB)のローレンス・テイラーとJ.J.ワットといった名選手たちは、38歳を迎える前にフィールドを去っている。
キャンベルはキャリア通算109.5回のサックを記録しており、あと2回で最近引退したディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドを抜き、歴代40位にその名を刻むことになる。
この年齢になっても、単にディフェンスラインでスペースを埋め、給与を受け取るだけの存在ではないという事実が、キャンベルの非凡さを物語っている。キャンベルは生産的なだけではなく、チームの巻き返しを主導する役割を担っている。
「彼はこれまで一緒にやってきた中で最高のリーダーだ」とスミスはつけ加えている。
「素晴らしい人間性を持っていて、これから手にするすべての栄誉にふさわしい存在だ。シーズンの行方が不透明な時でも、彼のような人がいれば“彼のために壁を突き破ってでも戦おう”と思える」
連勝で4勝6敗まで戻したドルフィンズは、プレーオフ争いに食い込む可能性を残している。シーズン第12週に控えるニューイングランド・ペイトリオッツとのディビジョン対決を皮切りに、終盤戦で勢いを保つことが求められる。
【R】