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ハムストリング負傷のバッカニアーズWRエバンスがジャイアンツ戦出場の見込み

2024年11月21日(木) 09:13


タンパベイ・バッカニアーズのマイク・エバンス【AP Photo/Tyler Kaufman】

4勝6敗のタンパベイ・バッカニアーズが再び軌道に乗るのに、今ほど最適なタイミングはない。そして、その挑戦を後押しする重要な選手が復帰する可能性がある。

現地20日(水)、ハムストリングを負傷したワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスがシーズン第12週に行われるニューヨーク・ジャイアンツ戦で復帰する可能性が高まっているとヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズが明かした。

このニュースはクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドにとって朗報となるだろう。メイフィールドは1年前にバッカニアーズに加入してからずっとエバンスを信頼できるターゲットとして大きく頼ってきたが、シーズン第7週に敗れたボルティモア・レイブンズ戦でエバンスとWRクリス・ゴッドウィンが負傷してからは、新たな手段を模索せざるを得なくなっていた。タイトエンド(TE)ケイド・オットンはレイブンズ戦以降にターゲット数の増加による恩恵を受けているが、バッカニアーズが最も力を発揮するのはエバンスがフィールドにいるときだ。

メイフィールドは最近のエバンスの様子を気に入っていると明かしている。

水曜日に行われた練習に制限付きで参加したエバンスについて、メイフィールドは「俺が見た限りでは良い感じだ。話してみても、彼はとても前向きな様子だった」とコメント。

「皆さんもご存知のように、マイクはプロだ。俺たちは1試合ずつ取り組んでいるし、彼はもう一度俺たちと一緒にフィールドに立ってチームのために戦えるよう、全力を尽くしている」

アトランタ・ファルコンズが2連敗を喫したことで、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区は依然として大混戦となっている。現在のバッカニアーズは勝利数でファルコンズに2ゲーム差をつけられているが、ファルコンズがバイウイークを過ごしている間に日曜日の試合で勝利を収めれば、それを1ゲーム差に縮めることができる。

ボウルズHCは守備に特化したコーチとして高い評価を得ているが、2024年のバッカニアーズはオフェンス重視のチームとなっており、エバンスが復帰すればその能力はさらに高まるだろう。エバンスとゴッドウィンの両方が復帰するのが理想だが、ゴッドウィンは残る試合を欠場することが決まっているため、エバンスを復帰させることが今季のバッカニアーズにとって最善の選択肢となっている。

エバンスの復帰には重要な記録もかかっている。エバンスはこれまでの全10シーズンで1,000ヤード超えを達成してきたが、2024年に再びそれを達成するには残りの7試合で665ヤードを稼ぐ必要がある。

スタッツも重要だが、最も重要なのは勝利数だ。理想は、バッカニアーズが勝利を収める中でエバンスが好成績を残すことだろう。しかし、4勝6敗という苦境から抜け出さなければならないチームにとって、それが第一の目標になることはないはずだ。

メイフィールドはエバンスについて「連続記録はもちろん、俺たちにとって重要だけど、彼自身は勝つことを重視している」と話している。

「出場するときはオフェンスの重要な役割を担ってくれているから、記録は自然とついてくると思う。でも、俺には特定の選手に無理やりボールを投げようとした経験があるけど、それは特にこのオフェンスには向いていない。だから、読んだ通りにすることが重要だ。ディフェンスによってどこにボールを投げるべきかが決まるけど、彼が1対1のマッチアップに臨む場合はそれを生かさないといけない」

エバンスが加わるとバッカニアーズのオフェンスが大幅に強化されるのは朗報だ。メイフィールドは他の選手が機能しなくなった場合でも、エバンスが常に頼れる武器であることを知っており、通常、エバンスはその期待に応えている。

エバンスが復帰するだけでバッカニアーズがシーズン後半にプレーオフ進出に向けて勢いづけるかどうかに注目だ。

【RA】