ダグラスの解雇に驚かず、ジェッツ加入を後悔していないWRアダムス
2024年11月21日(木) 10:23シーズン途中にラスベガス・レイダースからニューヨーク・ジェッツにトレードされたワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスは、苦戦しているチームから、また別の苦戦しているチームへと移籍している。
この12カ月の経験から、アダムスは現地19日(火)にジェッツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスが解雇されたときも驚かなかった。
アダムスは水曜日に『Up and Adams(アップ・アンド・アダムス)』で「驚くべきことだけど、驚きではなかった。このゲームの流れを知っているからね。試合に勝てず、意図した通りに物事が進まない場合、何かを変えなきゃいけなくなる」と話している。
1年前、レイダースがジョシュ・マクダニエルズHC(ヘッドコーチ)とデイブ・ジーグラーGMを解雇したとき、アダムスはそこに所属していた。ジェッツはアダムスを迎え入れる1週間前、10月8日にロバート・サラーHCを解雇している。
アダムスをトレードで獲得して以来、ジェッツの成績は去る日曜日にホームで敗れたインディアナポリス・コルツ戦を含めて1勝5敗となっている。
アダムスは「厳密に言うと、ヘッドコーチが変わったときに俺はまだここにいなかったけど、それはベガスで経験したし、物事がうまくいかないときは通常、何かが変わるものだ」とつけ加えた。
「家具を調整しなきゃいけないんだ。シーズンの流れやチームの状態から、こうなることはある程度予想していた。誰かに責任を負わせないといけないし、たいていその責任はコーチやマネジメントに押しつけられる。そういうものさ」
「俺はそれが正しい行動なのかどうかを言う立場にはない。まだここに来たばかりだし、この組織ではどのように物事が進んでいるのか、これまでどうだったのかを学んでいるところだ。だから、それが起こるべきだったかどうかについて話すつもりはない。一般的にはそうなると言っているだけだ」
またしても不安定な状況に足を踏み入れたにもかかわらず、アダムスはジェッツに加入し、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースと再びプレーするチャンスを得たことに後悔はないと明かしている。
「いや、俺はそんなふうには生きていない」と語ったアダムスはこう続けた。
「(そういうふうに考えると)自分で自分をおかしくしてしまう。後からとやかく言うのは簡単だ。つまり、今の状況を見つめながら“ああ、あそこにとどまっておいた方が良かったかも。もっと快適だっただろうし、移動する必要もなかったな”と言うことはできる。でも、俺にとって大事なのは、直感に従って生きることだ。俺はそうやって決断しているし、それに従って生きている。サイコロを転がして、どうなるかを見るだけさ。この状況も本当の意味でギャンブルなわけじゃない。むしろ、推測みたいなもんだ。成長とか、アーロン・ロジャースとプレーすることをもとに計算されたことだ。実績のないルーキーとプレーするためにどこかに行くような無茶な賭けではない。俺たちは2人ともまだ自分の力を十分に発揮できていないけど、賭けに出たなら自分たちに有利に働くことを願うもんだろ。サイコロの動きは予測できない。今はまだうまくいっていないかもしれないけど、俺たちは頑張ってできる限りのことをしている」
ダグラスが契約最終年を迎え、来季に復職する可能性が低かったことを踏まえると、3勝8敗と低迷しているこの時期にダグラスを解雇することは、アダムスが指摘しているように、冬が近づきつつあるニュージャージーで屋外家具を配置し直すようなことだと言えよう。
2025年に向けてより興味深いのは、ロジャースやアダムス、その他のベテラン選手たちの将来が不確かな状況下で再建がどこまで進むのかという点だ。
【RA】