ジャイアンツから放出されたQBジョーンズの「再出発と成功」を願うイーグルスRBバークリー
2024年11月24日(日) 09:08現地22日(金)、ニューヨーク・ジャイアンツがクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズを放出すると発表した。今季に苦戦を強いられていたジョーンズはベンチに下げられた後に放出され、6年間にわたるジャイアンツでの在籍期間を終えている。
ジョーンズの元チームメイトで現在フィラデルフィア・イーグルスに所属しているランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは、放出の報道を受けて意見を求められ、ジョーンズとの関係について語る中で、今春に自身がジャイアンツを退団してからつかんだような成功を、ジョーンズが見つけることを願っているとコメントした。
『ESPN』によると、バークリーは金曜日に「彼とは連絡をとっている。ここに来てからも俺たちの友情は途切れることなく続いている」と報道陣に語ったという。
「あっちで彼の状況があんなふうになってしまうのを見るのは最悪だった。彼については素晴らしいことしか言えない。彼について否定的なことをたくさん言える人を見つけるのは本当に難しいと思う」
「これはNFLだからね。うまくいけば、どこであろうと、そのチームはすぐに仕事を始める選手を得られるはず。俺もあっちではうまくいかなかったけど、こっちでは順調だ。彼も同じように再出発と成功を実現できることを願っている」
バークリーとジョーンズはそれぞれ2018年と2019年のNFLドラフトでジャイアンツから指名を受け、共にプロフットボール選手として実績を積み上げてきた。2022年シーズンには2人ともキャリア最高の活躍を見せ、ジャイアンツは9勝7敗1分の成績でイーライ・マニングが退団してから初めてプレーオフ進出を果たした。
そのシーズンを受けてジャイアンツが下した契約面の選択により、彼らのニューヨークでのキャリアはさらに複雑に絡み合うことになった。2人とも新契約を締結しない限り、2023年のオフシーズンにフリーエージェント(FA)になることが決まっていた中で、ジャイアンツはジョーンズとの4年1億6,000万ドル(約247億6,400万円)の契約を優先することを選択。その契約以来、ジョーンズは先発として3勝13敗と振るわず、それが先週のベンチ降格と最終的な放出につながった。
2023年、最終的にフランチャイズタグをつけられたバークリーは調整された1年契約を締結。この春、バークリーはまたしてもジャイアンツと長期契約で合意できなかったことからフリーエージェントになり、その経緯は『Hard Knocks: Offseason with the New York Giants(ハードノックス:オフシーズン・ウィズ・ザ・ニューヨーク・ジャイアンツ)』でも取り上げられた。
そして、バークリーはジャイアンツの地区ライバルであるイーグルスと契約し、新しいユニフォームを身にまとって臨んだ最初のシーズンで順調に活躍している。10試合を終えた時点で、バークリーはリーグで最も優れたランニングバックだと言っても過言ではなく、試合平均ランヤード(113.7ヤード)でリーグトップに立ち、8回のタッチダウンを決めている。
本人が話していた通り、バークリーのジャイアンツ退団後のキャリアは今のところ順調だ。今度はジョーンズがニューヨークを離れる番だが、次の行き先はまだ決まっていない。とはいえ、ジョーンズの次の舞台がどこであれ、バークリーはかつて共にプレーしたクオーターバックを応援し続けるだろう。
【RA】