バッカニアーズ戦での“軟弱な”プレーにいら立つジャイアンツWRネイバース
2024年11月25日(月) 11:35現地24日(日)、ニューヨーク・ジャイアンツの新人ワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースは30対7で敗れたタンパベイ・バッカニアーズ戦で目立っていなかったが、試合後には一転して自身の不満を声高に訴えている。
ドラフト全体6位指名を受けたネイバースは、バッカニアーズに惨敗して連敗数が6に伸びたことを受け、ジャイアンツのプレーは“軟弱”だと不満をあらわにした。
ネイバースは「負け続けるのはもううんざりだ。それだけさ」と報道陣に話している。
ダニエル・ジョーンズ時代を終わらせてもジャイアンツの結果は変わっていない。ジャイアンツは土曜日にベテランクオーターバック(QB)のジョーンズを正式に放出した。
QBトミー・デヴィートが司令塔を務める中、ジャイアンツ攻撃陣の問題は依然として解決されず、試合前半はわずか45ヤードの獲得にとどまり、第3クオーター終了時点で得点はゼロだった。実際、バッカニアーズ戦で稼いだ245ヤードのうち半分ほど(107ヤード)と1回のタッチダウンは、すでに勝敗が決まった後の第4クオーターに獲得されたものだった。
3試合を欠場したにもかかわらず、シーズン第12週を迎えるにあたってレシーブ数とレシーブヤードでチームをリードしていたネイバースだが、今回の試合では後半に入るまで一度もターゲットにされなかった。その結果、ジャイアンツの新星は自身の起用法に疑問を抱いている。
バッカニアーズ戦でレシーブ6回、64ヤードを記録したネイバースは「第1、第2クオーターはボールが得られなかった」とコメント。
「最後になってターゲットにされ始めたけど、そんなんじゃ何もできない。30対0になってからボールが来たって、どうしろっていうんだ?」
試合の前半にターゲットにされなかった理由について尋ねられたネイバースは「分からない。ダブス(ヘッドコーチ/HCブライアン・ダボール)に聞いてくれ」と答えている。
ダボールHCはその質問に対する答えを持ち合わせていなかったが、“試合が思い通りに進まなくなった”ことを認める姿勢を見せた。
ダボールHCは前半におけるネイバースの起用法について「プレー数があまり多くなかった」と述べている。
「もちろん、いくつかは計画していたが、相手の守備体制が――彼がダブルカバーされていたなどと言うつもりはないが――プレーに対してより良い守備をしていた」
デヴィートはキャリアで7回目、2024年シーズンで初めて先発した試合で大きく苦戦。ジャイアンツが脅威となるラン攻撃を欠く中、バッカニアーズのアグレッシブなフロントは負傷者が相次いでいるオフェンシブラインと、その後ろにいるキャリア2年目のクオーターバックに狙いを定めた。4回のサックを浴び、9回のQBヒットを受けたデヴィートは、パス31回中21回を成功させて189ヤードを記録している。
しかし、ネイバースはジャイアンツの攻撃が脆弱であることの責任をデヴィートに押し付けることなく、次のように語った。
「明らかに、クオーターバックのせいじゃない。D.J.(ダニエル・ジョーンズ)がクオーターバックの時も同じ結果だった。見てみろ、クオーターバックのせいじゃないんだ」
今シーズン、ジャイアンツはメットライフ・スタジアムでの7試合でまだ勝利を挙げておらず、日曜日に7ポイントで敗れたことを受け、ホームでの平均得点は10.6ポイントに下がっている。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、この数字はリーグで最も低く、もしこのまま続けば2000年シーズン以来で最小得点になるという。
敗北が重なり、フラストレーションが募る中、2勝9敗となったジャイアンツ。そのいら立ちはすぐにでも沸点に達し、ジャイアンツにさらなる変化をもたらすことになるだろう。
【RA】