第59回スーパーボウルの試合前エンターテインメントでジョン・バティステが国歌独唱
2024年11月29日(金) 14:25現地28日(木)、NFLは2月9日(木)にニューオーリンズのシーザーズ・スーパードームで開催される第59回スーパーボウルの試合前エンターテインメントの内容を発表した。『FOX』で生中継される頂上決戦に先立ち、ルイジアナ州出身のジョン・バティステ、トロンボーン・ショーティ、ローレン・デイグル、レデシーといった豪華アーティストたちが登場し、ニューオーリンズの伝説的な音楽シーンを称えるパフォーマンスを披露する。
NFLの音楽部門責任者を務めるセス・ドゥドウスキーは次のようにコメントしている。
「今年の試合前エンターテインメントに参加してくださるアーティストの皆さんとともに、ニューオーリンズとルイジアナ州全体が誇る豊かな音楽的なレガシーを称えられることを光栄に思っている」
「スーパーボウルは世界中のファンをひとつにする特別な瞬間だ。今年の出演者たちは、この地域のエネルギー、魂、そして鮮やかなサウンドを世界に届け、記憶に残るセレブレーションで第59回スーパーボウルを盛り上げてくれるだろう」
卓越したアーティストであるバティステは国歌を独唱する。グラミー賞を5度、アカデミー賞を1度受賞した功績を誇るバティステはシンガー、ソングライター、作曲家として幅広い活動を展開している。ニューオーリンズ出身のバティステはこれまでに22回グラミー賞にノミネートされ、最近では『Beethoven Blues / Batiste Piano Series, Vol. 1(ベートーヴェン・ブルース/バティステ・ピアノ・シリーズVol. 1)』をリリース。このアルバムはベートーヴェンの名作をブルースの視点から再解釈したもので、クラシックアルバムランキング1位を記録した。また、バティステはジェイソン・ライトマン監督の映画『Saturday Night(サタデー・ナイト)』のスコアを手がけ、撮影中にセットでリアルタイムに編曲を行うという斬新な手法を採用したことでも知られる。さらに、自身が題材となるドキュメンタリー『American Symphony(アメリカン・シンフォニー)』の楽曲も担当し、グラミー賞に2部門でノミネートされている。
グラミー賞を受賞しているニューオーリンズ出身のミュージシャン兼プロデューサーであるショーティーは、同じくグラミー賞受賞アーティストのデイグルとともに『America the Beautiful(アメリカ・ザ・ビューティフル)』を歌唱する。このパフォーマンスでは、ルイジアナ州の活気あるエネルギーと精神を表現した力強い演奏が期待される。
ショーティー(本名トロイ・アンドリュース)は、ファンク、ソウル、R&B、ロックを融合させた音楽スタイルで知られるニューオーリンズの伝説的ミュージシャンだ。4歳でボー・ディドリーとジャズフェスで共演し、6歳でブラスバンドのリーダーを務めた。これまでに5枚のアルバムをリリースしており、いずれも高い評価を得ている。また、レニー・クラヴィッツやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、フー・ファイターズといった大物アーティストとのツアーに参加し、世界中のフェスティバルで主役を務めてきた。さらに、グラミー賞の授賞式で4回、ホワイトハウスで6回のパフォーマンスを行っている。ニューオーリンズとの深い結びつきを持つショーティーは、最も名誉あるジャズフェスティバルのトリを何度も務めてきた。ニューオーリンズではとりわけ盛大に行われる謝肉祭(カーニバル)の最終日にあたる“Mardi Gras(マルディグラ)”では、自身を模した巨大な模型を乗せた山車(だし)に乗ってパレードに参加することでも有名だ。
ショーティーと共演するデイグルもルイジアナ州出身のグラミー賞受賞アーティストで、力強い歌声と数々のヒット曲で知られる。2018年にリリースされたアルバム『Look Up Child(ルック・アップ・チャイルド)』はBillboard 200チャートで3位を記録。ポップスとクリスチャンアルバムの2つのチャートで同時にトップ10入りを果たした初の女性アーティストとなった。アルバムのリードシングル『You Say(ユー・セイ)』は6度のプラチナ認定を受けている。デイグルが最近リリースしたアルバム『Lauren Daigle(ローレン・デイグル)』には6曲目となるチャート1位を獲得したシングル『Thank God I Do(サンク・ゴッド・アイ・ドゥ)』が収録されており、全世界でのストリーミング回数は10億回を超える。
グラミー賞受賞アーティストのレデシーは『Lift Every Voice and Sing(リフト・エブリ・ボイス・アンド・シング)』を披露する。ニューオーリンズ出身の彼女の音楽は、故郷の豊かな音楽的・文化的遺産を体現しながらも、世界的な共鳴を呼んでいる。これまでにグラミー賞に15回ノミネートされ、『Anything For You(エニシング・フォー・ユー)』でトラディショナルR&Bパフォーマンス部門を受賞すなど、国際的な評価を確立している。その情熱的なパフォーマンスと圧倒的なステージプレゼンスは、ソウルやR&Bの概念を再定義してきた。ホワイトハウスやケネディセンターなどの名誉あるステージに加え、カーネギーホールのような象徴的な会場での公演ではチケットが完売するなど、確かな成功を収めてきた。その類まれなる歌唱力と圧倒的な芸術性で世界中の観客を魅了し、真の音楽的パワーを持つ存在として、また文化の先駆者として広く称賛されている。
スーパーボウルの試合前エンターテインメントおよび『Apple Music Super Bowl Halftime Show(アップルミュージック・スーパーボウル・ハーフタイムショー)』では、アメリカ手話(ASL)によるパフォーマンスも行われる予定だ。ステファニー・ノゲラスが『Star-Spangled Banner(星条旗)』と『America the Beautiful』を手話で表現し、オーティス・ジョーンズ4世が『Lift Every Voice and Sing』を担当する。また、マット・マクシーがハーフタイムショーで手話パフォーマンスを披露する。これらの手話パフォーマンスは、『LOVE SIGN(ラブ・サイン)』のアレクシス・カシャーと『Deaf Equality(デフ・イクオリティ)』のハワード・ローゼンブルームのサポートを受けて実施される。
NFLはすでに、ハーフタイムショーでケンドリック・ラマーがヘッドライナーを務めることを発表している。このショーは『DPS』がプロデュースを手がけ、『Roc Nation(ロック・ネイション)』とジェシー・コリンズがエグゼクティブプロデューサーを務める。
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