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チャージャーズ戦での4インターセプトは「つらい」とファルコンズQBカズンズ

2024年12月02日(月) 12:45


アトランタ・ファルコンズのカーク・カズンズ【AP Photo/John Bazemore】

クオーターバック(QB)カーク・カズンズはアトランタ・ファルコンズを強豪チームに押し上げるのに大きく貢献してきたが、現在は直近の3試合で喫した連敗の責任を自ら引き受けている。

カズンズ率いるファルコンズは連敗を止め、7勝5敗に持ち直すチャンスと共にバイウイーク明けの試合に臨んだが、ホームでロサンゼルス・チャージャーズに17対13で敗北。カズンズが4回のインターセプトを喫したことで行き詰まり、相手に4回の得点を許して試合に敗れた結果、勝率は.500となっている。

『ESPN』によると、カズンズは試合後に「自分自身を見つめて、“もっと良いプレーをしないと”って言い聞かせている。つらいよ。ディフェンスが勝てるようなプレーをして、スペシャルチームがビッグプレーを決めて、ランゲームも堅実な仕事をしてくれたと感じるとき、俺はもっと良いプレーをしなきゃいけない」と語ったという。

クオーターバックであり、チームのリーダーでもある存在が敗北の責任を自ら負うのは慣例となっているが、他にもミスがあった――例えば、キッカー(K)ヤンオエ・クーが35ヤードのフィールドゴールに失敗した――一方で、ファルコンズがほぼすべての面で完璧なパフォーマンスを披露していたことを踏まえると、カズンズが責任を一手に引き受けるのはやや過剰とも言える。

シーズン序盤に素晴らしいプレーを見せていたカズンズだが、今回は接戦の末に17対13で敗れた。

試合に臨むにあたり、サック数でリーグ内最下位につけていたファルコンズ守備陣は、チャージャーズのQBジャスティン・ハーバートに5回のサックを決めた上に、ランニングバック(RB)J.K.ドビンズを欠いていたチャージャーズ攻撃陣を封じ込めてトータルで187ヤードしか許さなかった。一方、ファルコンズのRBビジャン・ロビンソンは100ランヤード超えを達成し、キャリー26回で102ヤード、タッチダウン1回をマーク。カズンズ率いるオフェンスはトータルで350ヤードを稼ぎ、ファーストダウン獲得はチャージャーズの10回に対して24回を記録した。

ファルコンズが苦しんだのはターンオーバーとスコアボード――ほぼこの2つだけだ。

第2クオーター序盤に7対3とリードする中で喫した最初のインターセプトは、カズンズのパスが高すぎたことが原因だった。2回目のインターセプトは第3クオーター終盤に発生し、またしてもチャージャーズの新人コーナーバック(CB)ターヒーブ・スティルによるものだった。スティルはライン際のパスを読み取ってカットし、ピックシックスに成功。結果的にこの得点が勝敗を決定づけた。

その時点で逆転のチャンスはまだあったが、カズンズは第4クオーターの2回のドライブでいずれもインターセプトを喫した。1回目はエンドゾーンで3人のディフェンダーがカバーしている状況で無理に投げた際にフリーセーフティ(FS)マーカス・メイにインターセプトされ、2回目は試合終了まで残り47秒、第4ダウン残り12ヤードと絶望的な場面で放ったボールをチャージャーズ陣内でFSダーウィン・ジェームズに奪われている。

それは、2015年以降に初めて4回のインターセプトを喫したカズンズのひどいパフォーマンスを締めくくるものになった。また、今回の試合を受け、連敗している3試合におけるカズンズのタッチダウン対インターセプト比は0対6となっている。

現在6勝6敗のファルコンズは依然としてNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の首位をキープしているが、1カ月前に想定していた独走態勢とは打って変わり、残り5試合で僅差での戦いを強いられることになる。

カズンズが苦戦しているにもかかわらず、ヘッドコーチ(HC)ラヒーム・モリスは現在もプレーオフ進出への道が残されていることを認めた上で、試合に敗れた後もベテランQBへの揺るぎない信頼を繰り返し強調した。

「カークは私たちをプレーオフ進出に導くためにここに来た。すべてはまだ目の前にあり、私たちは今も自分たちの計画を貫いている」と述べたモリスHCはこう続けている。

「彼はシーズンを通して素晴らしい活躍をしてきたし、そういう選手に責任を押し付けるのは難しい」

カズンズは依然としてチームを導く存在として信頼されているが、ファルコンズを最終的に目指す場所に連れて行くには、今よりもはるかに優れたパフォーマンスを披露しなければならないだろう。

【RA】