イーグルス戦で出場機会がなかったWRジョンソンについて言葉を濁すレイブンズHCハーボー
2024年12月03日(火) 14:34ワイドレシーバー(WR)ディオンテ・ジョンソンの2024年シーズンは旅のようなものだが、古典的な物語とは異なり、印象的なクライマックスを迎えることはなさそうだ。
実質的に、ジョンソンの物語は崩壊している。10月にカロライナ・パンサーズからボルティモア・レイブンズにトレードされて以来、ジョンソンは5試合で計39プレーしか参加しておらず、ほとんど目立たない状態が続いている。現地1日(日)には状況がさらに悪化し、ラショッド・ベイトマンがケガで欠場する中、ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーのスタッフはジョンソンではなくタイラン・ワラスを起用することを選択。結果としてジョンソンはフィラデルフィア・イーグルスに24対19で敗れた試合で、健康状態に問題がないにもかかわらず出場しなかった。
その状況は奇妙だと言えよう。ジョンソンはトレード期限間際にレシーバーの補強としてレイブンズに獲得されたが、現在はフィールドに立つことすらできていない。月曜日にジョンソンについて尋ねられたハーボーHCはあいまいな態度をとり、事態をさらに悪化させた。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、ハーボーHCは「現時点では待たなければならない。定まっていない部分がいくつかあり、私たちはそれを解明し、探究し、現状を確認する必要がある。それが全員に対して公平であるために、私にできる最善のことだ」と述べたという。
それは、チームにとっての選手の価値を確信しているコーチの発言とは到底思えない。ハーボーHCが12月に地区優勝を争っているチームのコーチであることを踏まえるとなおさらだ。
ジョンソンがサイドラインに取り残されているのは、決して衝撃的なことではない。ジョンソンはピッツバーグ・スティーラーズ在籍中も最高のチームプレーヤーではなく、2023年の重要なプレーにおける努力不足についてはヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンから率直な批判を受けていた。
ジョンソンがオフシーズンにパンサーズにトレードされたのはそれほど驚くべきことではなく、パンサーズでは才能のあるベテラン選手としてWR陣で重要な役割を果たすことになった。ジョンソンは7試合でキャッチ30回、357ヤード、タッチダウン3回を記録し、パンサーズの最大の武器となっていたが、チームの成績が振るわなかったことから、ジェネラルマネジャー(GM)ダン・モーガンは賢明にもジョンソンをレイブンズにトレードし、見返りを得ることにした。パンサーズはドラフト指名権交換の一部として2025年ドラフト5巡目指名権を手に入れている。
今のところ、レイブンズにとってその対価は十分なものではない。ジョンソンはレイブンズに加入してからキャッチ1回、6ヤードという数字にとどまっている。
それでも、ハーボーHCの発言はあいまいで、結論を急ぐことはできない。しかし、うまくいっているように見えないのは確かだ。
【RA】