カウボーイズGマーティンが足首の手術でシーズン終了、引退の可能性も
2024年12月06日(金) 10:09ダラス・カウボーイズのガード(G)ザック・マーティンの2024年シーズンが終わった。もしかしたら、マーティンのキャリアも終わったのかもしれない。
9度のプロボウラーであるマーティンが足首の手術を受けてシーズン終了になると、カウボーイズのヘッドコーチ(HC)であるマイク・マッカーシーが現地5日(木)に報道陣に語った。
マーティンは今季に10試合に出場し、そのうち1試合を除くすべてで、80%以上のスナップに参加している。2014年ドラフト1巡目選手であり、輝かしい経歴を築いてきたマーティンは、3年連続でオールプロのファーストチームに選ばれる中で2024年シーズンを迎えていた。しかし、6月には今季がラストシーズンになる可能性を認めており、「それも間違いなく現実的な可能性としてある」と話している。
シーズンが終わった今、マーティンは真剣に将来について考え始めるだろう。
「何であれ、一歩下がって一つずつ考えなければならないものだ。まさに、私とザックはそういった会話をした。まずは手術と、その次に何をするかに集中している」とマッカーシーHCはコメントし、次のように続けた。
「私が質問されたり、考えたりしていくのはそういった疑問になると思う。しかし、彼との会話の中で、彼のフォーカスは手術を受けて、足首についてできる限りベストなことをうあっていくことにあった。これが確か、彼が足首に受ける3度目の手術だからね」
マーティンは2020年を除くすべてのシーズンで、プロボウルとオールプロに選ばれてきた。2020年もまた、10試合の出場にとどまっている。NFLでの11年のキャリアの中で、この競技において最も安定した――そして最もタフな――ラインマンの1人だったマーティンだが、2023年にはポストシーズンで称賛されたにもかかわらず、自分の基準には届いていないと感じていたようだ。
そういった考えが、2024年にもう1度プレーし、まだトップレベルのプレーができることを証明するというモチベーションにつながった。6月に本人が話した通り、マーティンは“少し挑戦的”なシーズンを送っていたのだ。
とは言え、プロフットボールにおいて年齢を重ねていくことや経済的な要素が、何よりも大きな影響を与える可能性がある。11月に34歳になったマーティンは、カウボーイズとの契約の最終年に入っている。契約延長を迅速に進めてきたわけではないダラスにとって、この点がまた新たな難しい決断となっている。
マーティンが今でも高い評価を受ける選手である一方、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』の評価は、マーティンの自己評価と合致する。2023年のマーティンのオフェンシブグレードは69.8で、2024年はさらに下がって65.6となっていた。
これがマーティンのキャリアの終わりだったとすれば、なんと見事な道筋だったことか。プロボウル9回、オールプロのファーストチーム7回のマーティンが、いつかプロフットボールの殿堂に迎えられるのは間違いない。カントンへのカウントダウンが始まるのかどうか、見守ろう。
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