新人RBアイザック・ゲレンドがケガ続出の49ersで初先発
2024年12月06日(金) 10:58シーズン第13週を終え、ケガが多発するサンフランシスコ・49ersの状況はさらに悪くなっている。彼らが失ったランニングバック(RB)は1人ではなく、2人になった。
前戦でRBクリスチャン・マカフリーがPCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)を負傷してレギュラーシーズンを離脱し、勢いをつけるチャンスもないほど短かったシーズンを終えた。そのバックアップだったジョーダン・メイソンも、残り5週の段階で、足首の負傷によって故障者リザーブ(IR)に置かれており、シーズン終了となりそうだ。
その次に控えていたのが、新人のアイザック・ゲレンドだ。ルイビル大学出身のゲレンドは今季にキャリー42回しか経験していない。ラッシュ平均5.9ヤードで246ヤードを獲得しており、タッチダウンは直近の敗北でマークしたものを含めて2回記録しているものの、新たな先発として立つには、まだまだ未熟といえる。
とは言え、5勝7敗のサンフランシスコにはそれほど選択肢がない。それを念頭に置き、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは現地4日(水)に報道陣と話をした際、新しい先発ランナーを支持していた。
チームの公式サイトによれば、シャナハンHCは「彼の準備はできていると思う」と語ったという。
「彼は始動してから、なかなか良い働きをした。キャリー回数は多くなかったし、波はあったが、すべてを通じて良くなっている。それなら、多くのキャリーを担うようになったときに、というのも、私はシアトル戦よりも多くすることを望んでいるんだが、彼はもっと良くなるだろうし、1年を通して成長していくだろう。彼にはその準備ができていると思う」
シャナハンが言及したシアトル・シーホークスとの試合は、相手の本拠地で行われ、全国の視聴者の元に届けられた。49ersが36対24で勝利したこの試合で、ゲレンドはキャリー10回、99ヤードをマーク。それ以降で、ゲレンドはキャリー20回と106ヤード、タッチダウン2回を記録している。
それは実に堅実な成績だと言える。ただし、ゲレンドはまだシャナハンHCのオフェンスで、フル稼働したことがない。シャナハンHCのオフェンスと言えば、無名のランナーを実力者に変身させることで知られている。4勝8敗のシカゴ・ベアーズをホームに迎える次の日曜日の試合で、ゲレンドはさらなる力を見せてくるはずだ。
「こういうのはレップスを重ねるしかないことの一つだ。レップスが増えれば増えるほど、感覚がつかめていく。(レップスが)増えれば、理解も深まる。それが俺の助けになるし、これからも役に立っていくんだ」とゲレンドは言う。
ゲレンドは初めて、1週間をフルに使って準備した上で、先発出場を果たす。短いNFLキャリアの中で、これまでなかったことだ。準備が整っているかどうかは、試合で分かるだろう。
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