ファルコンズQBカズンズ、不振が続くもベンチに下げられる見込みはなし
2024年12月09日(月) 11:29アトランタ・ファルコンズの未来は、今すぐ訪れるわけではない。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地8日(日)に『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』で伝えたところによると、不振が続いているにもかかわらず、アトランタ・ファルコンズのクオーターバック(QB)カーク・カズンズが新人QBマイケル・ペニックスJr.と交代させられる恐れはないという。
ラポポートはファルコンズについて「彼らは彼が立ち直ること、回復力を発揮することを信じている。カズンズを中心として団結したいと望んでいる」と述べた。
日曜日に元所属先であるミネソタ・バイキングスとの試合を迎えるにあたり、カズンズは深刻な不振の真っ只中にあった。その前の3試合で一度もタッチダウンパスを決められなかった一方で、6回ものインターセプトを喫していたカズンズは、バイキングス戦でもタッチダウン0回、インターセプト2回という数字を残している。
日曜日を迎えるにあたって、カズンズはグリーンベイ・パッカーズに所属していた元QBブレット・ファーブが2005年シーズン第14週から第16週にかけて記録して以来、3試合で100回以上のパスを試みながらタッチダウンパス0回、インターセプト6回以上、ピックシックス1回以上という結果に終わった最初の選手となった(通常、ファーブは優れた成績を残す選手だったが、この記録に関してはそうではなかった)。
カズンズが数多くのギブアウェイを喫する中で、ファルコンズは勝率.500を下回り、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区でタンパベイ・バッカニアーズに首位の座を奪われている。
残り4試合となる中、ファルコンズが地区内首位に返り咲く可能性は残されており、今後は来年のドラフト全体1位指名権を得る候補となっているラスベガス・レイダース、ニューヨーク・ジャイアンツ、カロライナ・パンサーズとの対戦を控えている。
しかし、カズンズの不振が続くようであれば、ペニックスJr.が司令塔としてより魅力的な選択肢となり続けるだろう。
2024年ドラフト全体8位指名を受けたペニックスJr.は、シーズンを通してカズンズのバックアップを務めており、プレシーズンを含めてほとんどフィールドに立っていない。ペニックスJr.は大敗した2試合で合計20回のスナップに参加し、パス5回中3回を成功させて38ヤードを記録。左利きのペニックスJr.が成功させたパスはいずれもファーストダウン獲得につながった。
24歳のペニックスJr.は現在のカズンズが持っていない要素、つまりダウンフィールドの脅威をファルコンズにもたらす存在だ。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ベテランのカズンズが日曜日の試合を迎えるにあたって投げたパスのうち43%は0ヤードから9ヤードの距離となっており、その割合はキャリアの中で最も高いとのこと。
しかし、ファルコンズが強肩のペニックスJr.を本格的に起用する準備はまだ整っていないようだ。ペニックスJr.がカズンズのもとで1年間経験を積み、37歳になったカズンズがアトランタで保証された報酬を得る最後のシーズンとなる来シーズンを迎えるまでは、そうした動きに踏み切らないように見える。
「マイケル・ペニックスは本当に印象的だった」と伝えたラポポートは「(ファルコンズは)彼を将来のクオーターバックとしてドラフトした。しかし、それは今ではなく、彼らはそれを議論すべきだとは思っていない」と続けた。
【RA】