ビル・ベリチック、ノースカロライナ大学について「何度か良い会話を重ねた」
2024年12月10日(火) 11:00ヘッドコーチ(HC)としてスーパーボウル制覇を6度経験したビル・ベリチックが現地9日(月)、空席となっているヘッドコーチ職についてノースカロライナ大学(UNC)と話し合ったことを正式に認めた。
月曜日、ベリチックは毎週出演している『ESPN』の『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィ・ショー)』で「(リー)ロバーツ総長と話す機会があった。私たちは何度か良い会話を重ねた。どうなるか見てみよう」と話している。
先週、カレッジレベルでのコーチ経験がないベリチックがUNCと面談したというニュースが流れた。また、ESPNは月曜日に、両者は現在も話し合いを続けており、ベリチックは日曜日に5時間の面談に臨んだと報じている。
かつてニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチを務めていたベリチックは、大学との週末の面談について話すことを避けていたが、月曜日の番組を利用し、仮に自身がヘッドコーチを務める場合、大学のチームがどのようなものになるかを説明した。
そして、その仮定の大学チームはプロフェッショナルな雰囲気を持つことになると明言したベリチックは、次のように述べている。
「強調しておくが、もし、仮に、私が大学プログラムに加われば、それはNFLでプレーする能力を持った選手たちにとって、NFLへのパイプラインになるだろう。NFLでも通用するトレーニング、栄養、戦術、コーチング、技術などを含んだ、プロフェッショナルなプログラムになるはずだ」
「それは大学レベルのNFLプログラムとなり、大学卒業後であれ、プロとしてのキャリアを終えた後であれ、選手たちがフットボールから離れた後のキャリアに備えるための教育となるだろう。だが、それは選手の育成や時間管理、規律、構造など、NFLに所属しているかビジネスの世界にいるかに関わらず、人生に役立つスキルを育成することを目的とすることになる」
「私はナショナル・フットボール・リーグで競争する機会を獲得する能力を持つ選手たちの道を切り開くべく、ナショナル・フットボール・リーグにコネクションがあることに大きな自信を持っている。選手たちに十分な実力があるかどうかは分からないが、彼らがそれに備えているということに関しては一切疑っていない」
ベリチックは24シーズン在籍したペイトリオッツを離れた後、前回のNFLの採用サイクルでアトランタ・ファルコンズと2回面談した。
次の採用サイクルでNFLチームがベリチックにどれほどの関心を寄せるかは不明だ。現在、NFLでは3つのヘッドコーチ職が空席となっている。
ベリチックは月曜日に、NFLから離れていた1年間で“カレッジフットボールをよりじっくりと見る”機会を得たと語り、トランスファーポータル(学生アスリートの転校プロセスを管理し、円滑化するシステム)、NIL(名前、イメージ、肖像の頭文字で、学生たちがそれを利用して収益化することが認められている)、今後予定されている収益分配により、カレッジフットボールとプロフットボールの間にはこれまで以上に類似点があると感じていると指摘した。
「NFLプログラムと似た構造のフットボールプログラムはたくさんあると思う」とベリチックは語り、こう続けている。
「大学では、高校生のリクルーティングだけではなく、カレッジポータルも存在する。プロフットボールでは、ドラフトやプロのフリーエージェントがあり、さらにサラリーキャップやNFLの代理人との交渉もある。大学でも、選手の代理人と交渉することがある」
「それはNFLモデルの少し異なるバージョンだと思う。これまで以上にそうなっていると言っておこう」
ノースカロライナ大学のヘッドコーチ職は、11月26日にレジェンドのマック・ブラウンが解雇されたことで空席になった。
2024年シーズンに6勝6敗の成績を収めたノースカロライナ大学は、12月28日(土)にワサビ・フェンウェイ・ボウルでコネチカット大学と対戦する。
【RA】