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ジェッツとの延長戦で大活躍のTEスミスがドルフィンズに劇的勝利をもたらす

2024年12月10日(火) 14:00


マイアミ・ドルフィンズのジョンヌ・スミス【AP Photo/Doug Murray】

現地8日(日)に行われたニューヨーク・ジェッツとの試合で、マイアミ・ドルフィンズのタイトエンド(TE)ジョンヌ・スミスは4クオーターを通じで走り回るも、ターゲット1回、キャッチ0回に終わった。しかし、延長戦に入ると状況は一変。スミスの活躍が際立った。

スミスは延長戦で3回のキャッチで44ヤードを稼ぎ、最後のプレーでは10ヤードのタッチダウンを決めてドルフィンズのプレーオフ進出の望みをつないだ。

「個人的には、ここ数週間のようなパフォーマンスではなかったと思う」とスミスは『South Florida Sun-Sentinel(サウス・フロリダ・サン・センティネル)』に話している。

「でも、自分の出番が来たら、その瞬間にプレーを決めなければならない。このチームが大好きだ。本当に。俺たちには覚悟と揺るがない姿勢がある」

スミスは最近、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアのお気に入りのターゲットの1人となっている。相手ディフェンスがワイドレシーバー(WR)のタイリーク・ヒルとジェイレン・ワドルに集中する中、29歳のスミスはその隙を突いて結果を残してきた。日曜日の試合までに、スミスは3試合連続で87ヤード以上を記録し、そのうち2試合では100ヤード超えを達成している。

その活躍にもかかわらず、タゴヴァイロアがスミスを序盤に狙わなかったのは意外だったが、ワイドレシーバー陣が次々とプレーを決めていた。タゴヴァイロアはこの試合で47回中33回のパスを成功させ、331ヤード、タッチダウン2回、パサーレーティング104.1を記録。延長戦では7回中6回のパス成功で67ヤードとタッチダウンを決めた。ヒルはチームトップとなる10回のキャッチで115ヤードとタッチダウン1回を記録し、シーズン第1週以来となる100ヤード超えを達成。ワドルもシーズン最多となる9回のキャッチで99ヤードを稼いだ。

タゴヴァイロアは、スミスが必要な場面で必ず結果を出してくれると信じていたと語った。

「試合中、彼は何一つ不満を漏らさなかった」とタゴヴァイロアは振り返る。

「普通はボールが回ってこないと落ち込むものだけど、彼はまったく動揺していなかったから、必要な時にチャンスを与えることができた」

キッカー(K)ジェイソン・サンダースが52ヤードのフィールドゴールを決めて延長戦に持ち込んだことで、スミスに再び活躍の機会が訪れた。

スミスのタッチダウンにより、ドルフィンズは6勝7敗とし、プレーオフ進出の可能性を残した。現在、ドルフィンズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の第9シードにつけており、最後のシード枠を争うデンバー・ブロンコスに2ゲーム差で迫っている。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、この勝利でドルフィンズのプレーオフ進出確率は15%になったという。

「第4クオーターに負けた状態でフィールドに戻ったとき、全員がその瞬間の重要性を理解していた」とヒルは語った。

「負ければシーズン終了。俺たちのシーズンが終わるところだった。幸いにも、このチームには1月にシーズンを終わらせたくないと思っている素晴らしい選手たちがたくさんいる。最も必要な場面でプレーを決めることができた。全員が正しいポジションに立ち、素早く動き、仲間のためにプレーした。それこそが全てだ」

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