ニュース

低迷するジェッツは「呪いを断ち切る必要がある」とQBロジャース

2024年12月13日(金) 12:49


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【AP Photo/Seth Wenig】

現地8日(日)、延長戦の末にマイアミ・ドルフィンズに敗れて3勝10敗となったニューヨーク・ジェッツ。試合後、ワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンは“負け癖”がついているのかもしれないと苛立ちをあらわにした。

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはさらに踏み込み、その原因が人知を超えた自然界の力に起因している可能性を示唆した。

ロジャースはウィルソンの説について、「そういうことかもしれない。何らかの呪いを断ち切る必要があるのかもしれない」と『Associated Press(AP通信)』に語った。

ジェッツファンも、ロジャースの見解に同意せざるを得ないかもしれない。ジェッツは2010年シーズン以来プレーオフ進出がなく、2015年以降は2ケタ勝利も達成していない。その間、2人の正式なヘッドコーチ(HC)と1人の暫定HCがチームを率い、2023年にはロジャースの加入で期待が高まったものの、再び不透明なオフシーズンを迎える可能性がある。最悪の場合、ロジャースとの決別も避けられない状況だ。

ロジャースとの将来を真剣に検討する前に、ジェッツはまだ4試合を残している。しかしながら、ロジャースの発言からは、呪いを断ち切るのは自分ではないかもしれないというニュアンスも感じ取れる。それでも、ジェッツが10年以上も低迷を続けてきたジェッツがその原因を克服するために、ロジャースは少なくとも励ましにはなる助言を提供した。

「何であれ、このチーム、この組織はいつかその壁を乗り越える方法を見つけるだろう」とロジャースは語った。

「チームのカルチャーは選手たちが築くものだ。フレームワークは組織や上層部、スタッフが設定するが、それを実際に形にするのは選手たちだ」

「そしていつか、勝てる試合を確実にモノにするための特別な何かを見つけなければならない」

シーズン途中のトレードでラスベガス・レイダースから旧友WRデイバント・アダムスデイバント・アダムスを迎え入れてもなお、ロジャースはジェッツで成功したとは言いがたい。シーズン序盤で出遅れたものの、ここ数週間は一定の進展が見られた。それでも、勝利を手にするには至っていない。

こうした状況を受け、ジェッツの問題はフィールド上のプレーだけではないかもしれないというウィルソンの指摘が浮上した。ロジャースはこれをフットボールの視点から説明しようとしている。

「彼が何を言いたかったのか正確には分からない」とロジャースはウィルソンの発言についてコメント。

「リードを失ったり、試合終盤でリードを奪えなかったりする状況を表す適切な表現があるのか分からないが、そういうことは起こるものだ。俺たちは厳しい局面でうまく対応できていない」

「多くの場合、試合の第1、第2、第3クオーターでのプレーが勝敗のカギをにぎる。そこで決定的なプレーができれば、試合は難しい展開にはならないはずだ。でも、ひとたびそういう状況になると、俺たちのオフェンス、ディフェンス、さらにはスペシャルチームも機能しなくなる」

ロジャースの指摘は的を射ている。ジェッツはこれまでに多くのチャンスを逃してきた。2024年シーズンを立て直す時間はすでに残されていないが、それでもロジャースはチームの不運を理解しようと努めている。

「俺たちはまだその特別な何かを見つけ出せていない」とロジャースは続けた。

「もう少しのところまで来ている。ロッカールームには素晴らしい選手たちがそろっている。ベテランと若手のバランスも良い。ただ、それを完全にまとめ上げるには至っていない」

ジェッツはいずれその全てをまとめ上げることができるはずだ。むしろ、そうしなければならないだろう。しかし、それにどれだけの時間がかかるのか、そしてロジャースがその過程に関与するのかは、誰にも分からない。

【R】