トレードされたCBラティモアがセインツ戦でコマンダースデビューへ
2024年12月14日(土) 20:00コーナーバック(CB)マーション・ラティモアのワシントン・コマンダースへの11月のトレードは見出しを大きく飾ったが、新チームでの最初の1カ月は残念ながら出番がなかった。
現地15日(日)、それは変わる。ラティモアの所属するコマンダースは、彼の前チームであるセインツと戦うため、ニューオーリンズへと赴く。
金曜日にこの対戦の重要性について聞かれたラティモアは、リップサービスすることもできたはずだが、そうしなかった。新たなデビューに向けて、自分らしさを貫く元1巡目指名のラティモアにとって、これは個人的な感情に関わる問題だ。
「そうじゃないと言ったらうそになる。彼らは俺をトレードに出したんだから」とラティモア。「そうするべきじゃなかったってことを証明するために俺は行く。今いる場所には満足しているけど、想像できるはずだ。試合に向けていっそうモチベーションが高まる。それだけ」
セインツで過ごした7年のフルシーズンで、ラティモアは4回プロボウルに選出され、1年目の2017年には守備部門で年間最優秀新人賞に輝き、一流のコーナーとしてNFLで名を成した。セインツディフェンスの基礎を固める存在だったが、チームがシーズン中にヘッドコーチ(HC)を解雇するほどの苦戦を見せる中で、トレード期限が近づくにつれ、ラティモア放出の可能性が高まっていった。
その可能性は11月5日(火)、現実のものとなる。セインツは2025年のドラフト3巡目、4巡目と6巡目指名権と引き換えに、ラティモアをコマンダースにトレードした。ハムストリングのケガによって、コマンダースはすぐに投資のリターンを得ることはできなかったが、初めから短期の見通しではなかったはずだ。たとえ、チームがHCダン・クインの下での初シーズンで、驚きの好転を見せていたとしても。
そしてようやく、ラティモアが熟知するチームを相手に、彼の加入がどれほどディフェンスに効果を及ぼすのかを確かめる時がやってきた。
「俺はただ、ベストとは言わないまでも、フィールド上でベストの1人になりたいだけ。全員に見せつけてやりたいんだ」とラティモアは言う。「本当にそれだけなんだ。自分のチームが勝つための力になりたい。俺はこう考えて試合に臨む。自分がなれるベストになり、自分たちが勝てるようにフィールド上でベストになろうってね」
コマンダースのディフェンスユニットは、2023年のNFLワーストから、2024年に12位に浮上した。そこに、健康な状態であれば、今もリーグ屈指のコーナーであるラティモアが加わった。
日曜日に、その実力を示す最初のチャンスがやってくる。
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