ニュース

リミテッドパートナーのブレイディがレイダースの次期QB選定に深く関与の見込み

2024年12月16日(月) 12:21


トム・ブレイディ【AP Photo/Jerome Miron】

低迷したシーズンも残り4試合となる中、ラスベガス・レイダースはすでに将来を見据えている。

2勝11敗のレイダースはニューヨーク・ジャイアンツと並んでNFLで最悪の成績を残しており、2025年NFLドラフトの全体1位指名権を獲得する有力候補となっている。ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスの後任探しからディフェンシブラインの補強まで、レイダースには喫緊の課題が山積みだが、このオフシーズンに最も重要な課題は、チームをけん引するクオーターバック(QB)を見つけることだ。

オーナーのマーク・デイビスにとって幸いなことに、レイダースは最近、その分野の専門知識を持つ人物を迎え入れている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地15日(日)に『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』で報じたところによると、10月にレイダースのオーナーシップにリミテッドパートナーとして正式に加わった元QBトム・ブレイディは、レイダースの次のQB選びに深く関与する見込みだという。

デイビスはラポポートに対し、ブレイディがレイダースのフランチャイズQB選びに“大きな影響力”を持つだろうと語り、これまでフットボール部門を監督できる人物を探してきたが、スーパーボウルチャンピオンに7度輝いたブレイディがその役割を果たせる可能性があるとつけ加えた。

今シーズン、レイダースはクオーターバックを次々と入れ替えている。シーズン開始時にはオフシーズンに獲得したガードナー・ミンシューを先発に据えたが、ケガの影響もあり、ミンシューとエイダン・オコンネルの間で交代を繰り返すことになった。また、月曜日には今季3人目の先発QBとしてデズモンド・リッダーを起用するかもしれない。

その結果は散々なものとなっており、シーズン第14週を終えた時点で、レイダースはパスヤード(2,911ヤード)では16位につけているものの、タッチダウン数(14回)とインターセプト数(13回)では共に26位タイとなっている。

ミンシュー、オコンネル、カーター・ブラッドリーはいずれも2025年に契約下にあるが、レイダースがドラフトのトップ5指名権を獲得する可能性が高い中、レイダースの即戦力となるクオーターバックは現在のロースターにはいないかもしれない。

ブレイディは現役引退後、チームオーナーとしての活動に加え、『FOX』での放送業務やその他のビジネス機会とのバランスを取りながら多忙な日々を送っている。しかし、フットボールの運営に関わったことはどのレベルにおいても一度もない。

ブレイディがレイダースの現在の意思決定者たちとどのように関わっていくのかは不明だ。デイビスは昨冬、フロントオフィスでの経験が長いトム・テレスコをジェネラルマネジャー(GM)として採用し、ジョシュ・マクダニエルズの代役として暫定的に指揮を執っていたアントニオ・ピアースをフルタイムのヘッドコーチ(HC)に昇進させた。マクダニエルズは偶然にも(偶然ではないかもしれないが)、ブレイディがニューイングランド・ペイトリオッツに在籍していた際にそこで攻撃コーディネーター(OC)を務めていた。

明らかなのは、レイダースが再び脚光を浴びるようにデイビスがチームを導いていく中で、47歳のブレイディがデイビスに何らかの形で協力するということだ。

『Las Vegas Review Journal(ラスベガス・レビュー・ジャーナル)』によると、デイビスは先週、報道陣に対して次のように述べたという。

「それは組織のインフラを構築する一部であり、これまで私たちが持っていなかったものだ。コーチでもマネジャーでもない、その部門におけるフットボールの専門家であり、全体像を見渡せる人物がいなかった。そして、私はトムがいずれその役割を果たせる人物になると信じている」

【RA】