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ジェッツに敗れた試合でWRトーマスがジャガーズの新人レシーブ記録を更新

2024年12月17日(火) 12:52


ジャクソンビル・ジャガーズのブライアン・トーマスJr.【AP Photo/John Raoux】

ワイドレシーバー(WR)ブライアン・トーマスJr. は、苦境にある今季のジャクソンビル・ジャガーズにとって数少ない希望の光だ。

ニューヨーク・ジェッツに32対25で敗れた現地15日(日)の試合で、1巡目指名のルーキーはキャッチ10回で105ヤードとタッチダウン2回を記録した。これで今シーズンの成績はキャッチ64回、956ヤード、タッチダウン8回となった。この試合でトーマスはアレン・ハーンズを超えてジャガーズのルーキーによるシーズン最多タッチダウン記録を更新し、ジャスティン・ブラックモンの持つルーキー最多レシーブヤード記録(865ヤード)も上回った。さらに、キャッチ数でもブラックモンに並び、チームのルーキー記録を塗り替えている。

チームの記録によれば、ヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンは「彼は若くて優れたレシーバーで、今後さらに成長していく選手だ」と話しているという。

「彼はジャクソンビルだけでなくNFL全体を見ても、ルーキーレシーバーとして見事なシーズンを送っている。これからもっと成長し、学び、さらに良くなるはずだ。彼は謙虚で努力を惜しまない、素晴らしい青年だ」

トーマスが圧倒的なパフォーマンスを見せながらも、チームが敗れるというのは今季のジャガーズにとっておなじみの展開だ。トーマスはスーパーボウル時代において、1試合で10回以上のキャッチ、100ヤード以上、タッチダウン2回を記録した6人目のルーキー(7回目)となった。

タッチダウン後に母親へボールを渡すことを何週間も忘れていたトーマスだが、この試合ではついに忘れず、記録更新となったタッチダウンボールを母親に手渡している。

「今日は母と父が試合を観に来ていた」とトーマスは語った。

「前から母にボールを渡すよう言われていたんだけど、いつもタッチダウンを決めた後は忘れてサイドラインに戻ってしまっていた。でも今日は試合前に“絶対覚えておく”と決めていたからね。しっかり渡せたよ」

トーマスはチームの勝利と個人記録の両方を目指して試合に臨んだというが、結果は記録更新のみだった。

「チームとして強くなることが一番の目標だ」とトーマスは言う。

「個人の成績は大事じゃない。チームとして最高の状態を目指せば、個人の結果は自然とついてくるものだから」

3勝11敗のジャガーズは現在、2025年NFLドラフトの全体4位指名権を保持している。高い期待を背負って臨んだシーズンは思うようにいかなかったが、少なくとも2024年の1巡目指名は大成功だったと言える。

【R】