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CBラティモアの空白のスタッツシートは「本当に良い試合だったという明確なサイン」とコマンダースHCクイン

2024年12月18日(水) 14:46


ワシントン・コマンダースのマーション・ラティモア【AP Photo/ Butch Dill】

ワシントン・コマンダースがニューオーリンズ・セインツに20対19で勝利した試合のスタッツシートをざっと見ただけでは、コーナーバック(CB)マーション・ラティモアが初めてコマンダースの一員として試合に出場したことは分からないかもしれない。

ベテランCBのラティモアは51回中49回のスナップに参加したが、元所属チームのセインツからは一度もターゲットにされず、スタッツシートにも名前が載らなかった。ヘッドコーチ(HC)ダン・クインによると、それはラティモアの相手を黙らせる能力を物語っているという。

チーム公式記録によれば、クインHCは「まさにその通りだ・・・」と述べ、こう続けたという。

「私の経験から言うと、あまり注目されないのは、とても良い試合をしたサインだ。そして時には、他の選手の生産性が上がるという逆の展開になることもある。マイク(セインリスティル、CB)は素晴らしいPBU(パスブレークアップ)とインターセプトを決めた。だから、特定の選手にターゲットが集中しないゲームでは、そういったことが起こるし、時には特定の選手にマッチアップさせることで状況が変わることもある。ただし、今回の例ではパスゲームの観点からスタッツシートに示される数値は少ないが、それは本当に良い試合だったという明確なサインだ」

コマンダースはトレード期限直前にプロボウルに選出された経歴を持つラティモアの獲得に動いたが、ラティモアはハムストリングのケガを抱えていた。ラティモアはコマンダース加入後の3試合を欠場した後、日曜日にデビューを果たしている。

ターゲットにされなかったことは、ラティモアがコマンダース守備陣にとってどれほど違いを生み出す存在になり得るかを強調している。ラティモアは守備フォーメーションの右側にとどまり、ボールをフィールドの逆サイドに追いやり続けた。ラティモアの加入により、ペナルティを犯しやすいベンジャミン・サン・ジュストはベンチに下げられている。サン・ジュストはこの試合で守備スナップにわずか3回しか参加しなかったが、1回のペナルティを犯した。

ラティモアがラインアップに加わったことで、コマンダースはノア・イグビノーガニーをスロットに、新人のマイク・セインリスティルを逆サイドのコーナーに配置。セインリスティルは7回ターゲットにされ、キャッチ2回、20ヤードを許したが、1回のインターセプトを記録している。

クインHCはラティモアが初めて出場した試合で意思疎通の不具合はなかったと明かした。

「それはしっかりしていたと思う。特に彼に関してね」と述べたクインHCは次のように続けている。

「私はその点に注目していたし、彼からそれを聞き、見たかった。また、彼は習得しなければならないフォーメーションと、すぐにでも実行に移すべきフォーメーションがあるという点でも、良い仕事をした。つまり、彼の初めてのコミュニケーションには満足している。もしかしたら、それがすぐに試合に出られなかったことのプラスの要素だったのかもしれない。通常であれば、トレードされた選手は必要なことを学び、試合に出る準備を整えるが、彼はミーティングルームでより多くの時間を仲間と過ごすことができた。だから、それは彼にとって強みだったと思う」

コマンダースが2人のバックアップQBを起用したセインツにかろうじて勝利を収めたのも事実だ。ラティモアがどれほどコマンダース守備陣を変えられるかを測る本当の試練は、シーズン第16週に臨む地区内首位のフィラデルフィア・イーグルスとの対戦で訪れるだろう。

【RA】