ガンと闘う殿堂入り元WRモスに敬意を表するバイキングスWRジェファーソン
2024年12月18日(水) 16:12マンデーナイトに、卓越したワイドレシーバー(WR)が伝説的なレシーバーに思いを馳せていた。
7ヤードのタッチダウンパスをキャッチした直後、プロボウルに3度選ばれているミネソタ・バイキングスのWRジャスティン・ジェファーソンは、中継カメラを探し、殿堂入りレシーバーのランディ・モスへのメッセージを声高に叫んだ。
「ランディ、みんなあなたのことを愛している!」とジェファーソンはカメラに向かって叫んだ。
「これはあなたに捧げる!」
ジェファーソンがタッチダウンを決め、チームがシカゴ・ベアーズに30対12で勝利する3日前に、モスはガンと闘っていることを公表していた。
モスの公表後初めてミネソタで行われたこの試合では、その影響が大きく感じられた。
「どの試合でもエンドゾーンに到達することが目標だけど、今回は彼に捧げるタッチダウンを決めたかった」と、試合後にモスの背番号84のバイキングスジャージを着ていたジェファーソンは話している。
「第1クオーターに最初のタッチダウンとしてそれを実現できたのは本当にうれしい。彼への愛を示すことは絶対に必要だし、彼がこのゲームや自分にしてくれたことに心から感謝している。俺は子どもの頃から彼を応援していたファンの1人だ。いつだって彼への愛を示したい」
「試合後もランディ・モスを支持するジャスティン・ジェファーソン」
Justin Jefferson still repping Randy Moss postgame. pic.twitter.com/Hx9Bt8y9LG
— Tom Pelissero (@TomPelissero) December 17, 2024
試合前には、モスの元バイキングスのチームメイトで殿堂入りを果たしているワイドレシーバーのクリス・カーターとジェイク・リードが、チームキャプテンたちに続いてフィールド中央へ歩み、モスのジャージを高々と掲げた。
ニューイングランド・ペイトリオッツでモスとチームメイトだったバイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルは、次のように語っている。
「重要な瞬間だったと思う。今週、ランディへのサポートと愛をどう示すかについてチーム内で話し合った。私を含む元チームメイトはもちろんのこと、今夜はこのチームに関わるすべての人たちから彼への愛が伝わってきた」
「CC(クリス・カーター)とJ・リードがジャージを持ってフィールドに出たのは、本当に素晴らしい瞬間だった。ジャスティンがタッチダウンを決めた時にも何か言ったと思うけど、それも彼への愛を示すものだろう。ランディはこの組織にとって大きな存在だ。彼の名前は天井の横断幕に刻まれ、リング・オブ・オナーや殿堂入りも果たしている。彼はNFL全体、そしてミネソタにとって計り知れない貢献をしてくれた。われわれは彼を全力でサポートしているし、愛している。このマンデーナイトフットボールという舞台を通じて少しでも彼に喜びを届けられたなら、それだけで十分に価値がある。それがわれわれの気持ちだ」
モスはこの試合を見ており、自身へのトリビュート動画の投稿を「みんな愛している!」というコメントを添えてリポストしている。
現地13日(金)にモスはガンの治療を受けており、手術から回復中であることを発表した。胆管にガンが見つかり、腫瘍を除去する手術を受けたことを説明。現在は放射線療法と化学療法を受けているという。
12月6日にモスは『ESPN』の“Sunday NFL Countdown(サンデー・NFL・カウントダウン)”から降板していた。
現在47歳のモスは1998年から2012年にかけてバイキングス、オークランド(現ラスベガス)レイダース、ペイトリオッツ、テネシー・タイタンズ、サンフランシスコ・49ersでプレーした。特に、バイキングスとペイトリオッツで過ごした時期が最も輝かしいシーズンだった。
2018年にプロフットボール殿堂入りを果たしたモスは、キャリアを通じてオールプロに4度選出され、通算982回のレシーブ(NFL歴代16位)、15,292ヤード(同4位)、タッチダウン156回(同2位)を記録している。
「彼のことはいつも祈っている」と、モスとメッセージを交わしたというジェファーソンは話している。
「彼が与える影響は俺だけでなく、世界中の人々にとっても素晴らしいものだ」
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