ベアーズのHC職に興味を示すライオンズOCジョンソン
2024年12月23日(月) 12:01次期ヘッドコーチ(HC)を探すシカゴ・ベアーズと、同じ地区のライバルであるデトロイト・ライオンズの攻撃コーディネーター(OC)が互いに関心を示しているようだ。
ライオンズのベン・ジョンソンOCはベアーズのヘッドコーチ職に興味を示しており、申し出があれば話を聞く意向だと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地22日(日)に“NFL GameDay Morning(NFLゲームデイ・モーニング)”で報じた。
「クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズをはじめ、豊富なサラリーキャップスペース、追加のドラフト資源など、ベアーズには魅力的な要素が多い」とペリセロは説明している。
「チーム社長のケビン・ウォーレンは、プロと大学フットボールの両方で数十年にわたる経験を持ち、リーグ内で広い人脈を築いている。そのため、彼とジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズが主導する今回の念入りなコーチ探しのプロセスでは、すでにバックグラウンド調査が進められている」
38歳のジョンソンは、2年連続でヘッドコーチ候補として注目を集めている。ジョンソンがプレーコールを担当し、QBジャレッド・ゴフが指揮するライオンズのオフェンスは劇的に進化し、2022年以降は得点と総ヤードでリーグトップ5にランクインしている。
ヘッドコーチ職が空いており、若いクオーターバックの育成が求められるチームがジョンソンに注目するのは必然だ。ベアーズもその例外ではない。
ベアーズは、守備を重視する3年目のマット・エバーフラスHCを、4勝8敗となった今季12試合目終了時点で解雇した。ドラフト全体1位指名のウィリアムズは、その才能の片鱗を見せているものの、HCとOCの交代が相次ぐ中で、一貫性のあるシーズンを送るには至っていない。ウィリアムズの潜在能力を最大限引き出すことが、今回のコーチ探しにおける重要な課題になる見込みだ。
ジョンソンの他にも、ベアーズはライオンズの守備コーディネーター(DC)アーロン・グレン、バッファロー・ビルズのジョー・ブレイディOC、テネシー・タイタンズの元HCマイク・ブレイベル、ワシントン・コマンダースのクリフ・キングスベリーOC、そしてチーム内部からはパッシングゲームコーディネーターからOC、さらに暫定ヘッドコーチに昇格したトーマス・ブラウンを候補に挙げているとされる。
ただし、ジョンソンに興味を持っているのはベアーズだけではない。ニューヨーク・ジェッツやニューオーリンズ・セインツも、新たなヘッドコーチを探している状況だ。
現在、NFLに所属するアシスタントコーチへの面接はレギュラーシーズン終了後まで認められていないため、ベアーズが正式にジョンソンにアプローチすることはまだできない。しかし、両者の間で事前に感触を確かめる動きはすでに始まっている模様だ。
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