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ライオンズがベアーズ戦で驚異のトリックプレータッチダウンに成功

2024年12月23日(月) 12:39


デトロイト・ライオンズの攻撃コーディネーター(OC)ベン・ジョンソン【Todd Rosenberg via AP】

デトロイト・ライオンズは今やガジェットプレーを完全に使いこなしており、よろける動作をタッチダウンに結びつけた。

攻撃コーディネーター(OC)ベン・ジョンソンが率いるライオンズの最新の奇策は、現地22日(日)に行われたシカゴ・ベアーズ戦で披露されている。クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフとランニングバック(RB)ジャーマイア・ギブスはストレッチランプレーの失敗、あるいはファンブルに見せかけたプレーで計画通りよろめいた。しかし最後に笑ったのはゴフで、簡単にバランスを取り戻し、タイトエンド(TE)サム・ラポルタにタッチダウンパスを通している。

ベアーズはハーフタイムの時点でライオンズとの差を27対14まで縮めていたが、ライオンズは芝居がかったプレーを展開する中でラポルタが決めた21ヤードのタッチダウンにより、相手ディフェンスを凍りつかせただけではなく、第3クオーターに20点差をつけることにも成功し、その勢いのまま34対17で勝利を収めた。

チーム公式サイトによると、ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルは試合後に「ベン、あれは彼のアイデアの1つだった」と述べ、「それを調整して取り組んだ。どうすればもっと良くできるかってね。とにかくゴフやギビー、ラポルタ、オフェンシブラインがうまくやり遂げてくれた。1週間ずっと調整してきて、彼らが素晴らしい仕事をしてくれた」とつけ加えたという。

ジョンソンOCが最初に思いついたトリックプレーは、さらに奇抜なものだったことが判明している。

「俺たちはあれをこの1週間で3、4回試した」と明かしたゴフは「最初は月曜日にベンが、実際にわざとファンブルしてそれを拾い直せるかって聞いてきた。俺は“それは分からない”って答えた」と続けている。

理性的なゴフは代案を示した。それは、ゴフがボールを離すことなく、ギブスがファンブルし、ダイブするふりをするというものだ。彼らはこのプレーをレッドゾーンのすぐ外側から第1ダウン残り10ヤードの場面で実行。ゴフとギブスがよろめいたため、ベアーズのパスラッシュは大幅にペースダウンした。その間にセカンダリーを振り切ったラポルタは、フリーの状態でタッチダウンを決めている。

「ギブスがダイブする場面が、あのプレーを引き立てていると思う。魔法のようにうまくいった」とゴフは振り返った。

日曜日の試合ではそのプレーを練習時よりもうまくやり遂げられたとキャンベルHCは話している。日曜日の勝利とトリックプレーの成功は、今季2度目の敗北を喫した先週に不運な負傷が相次いだ直後だっただけに、チームの雰囲気を明るくするのにも役立った。キャンベルHCはコーチと選手がそのプレーに全力を注ぎ、うまくいく方法を考え出したと述べている。そして、その努力が報われたのだ。

「ただただ素晴らしい光景だった」とキャンベルHCはコメントしている。

【RA】