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レイブンズがウェイバーにかけたWRジョンソンをテキサンズがクレーム

2024年12月24日(火) 08:51


ディオンテ・ジョンソン【AP Photo/Nick Wass】

ヒューストン・テキサンズがタンク・デルの離脱を受け、ワイドレシーバー(WR)陣を補強している。

現地23日(月)、テキサンズがボルティモア・レイブンズからウェイバーにかけられたWRディオンテ・ジョンソンをクレームすると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに報道。その後、この動きはリーグのトランザクションワイヤで正式に発表された。

ジョンソンはシーズン途中に行われたカロライナ・パンサーズとのトレードでレイブンズに移籍してから2カ月も経たないうちにウェイバーにかけられた。レイブンズでの記録は4試合に出場してキャッチわずか1回にとどまっている。また、シーズン第13週に敗れたフィラデルフィア・イーグルス戦への出場を拒否したことで加入時の雰囲気は損なわれ、レイブンズ時代は残念な形で終わりを迎えた。

レイブンズはサイドラインでの振る舞いを理由に、ジョンソンに1試合の出場停止処分を科している。その翌週、両者の“相互合意”により、ジョンソンはシーズン第16週の試合前のチーム活動を免除された。そして、その週のうちに放出されている。

ジョンソンは偶然にも、テキサンズがレイブンズと対戦するクリスマスの2日前にチームに加入した。しかし、ジョンソンがフィールドに立てるほど準備を整えられる可能性はほぼないだろう。

出場するタイミングがいつ訪れようと、ジョンソンが必要としていたのは環境の変化なのかもしれない。ジョンソンは今シーズン、パンサーズの一員として出場した7試合でレシーブ30回、357ヤード、タッチダウン3回を記録している。

ヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズが、デルが見舞われた膝のケガの程度――ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂と膝蓋骨(しつがいこつ)の脱臼でシーズン終了を意味する手術が必要になること――を発表したわずか数時間後、テキサンズはプレーオフに備えてベテラン選手を獲得した。

2024年のテキサンズにとって、ワイドレシーバーのケガは大きな問題となっている。ニコ・コリンズは好調なスタートを切ったが、ハムストリングを負傷して故障者リザーブ(IR)に登録され、テキサンズでの初年度を過ごしていたステフォン・ディッグスはシーズン第8週にACLを断裂して早々に離脱。土曜日に敗れたカンザスシティ・チーフス戦でデルが見舞われた恐ろしいケガは、この悲惨なストーリーにおける最新の展開となった。

キャリア2年目のクオーターバック(QB)C.J.ストラウドの成績は落ち込んでいるが、それでもテキサンズは2年連続のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区制覇を成し遂げている。

ジョンソンがテキサンズで本来の調子を取り戻し、不可解なシーズンを好転させることができるかどうかに注目だ。ポストシーズンを迎えるまで、28歳のジョンソンにはチームに適応するための期間が2週間ある。

【RA】